10月16日(日曜日)サン・スポーツランドふるかわ
元プロ野球選手による野球教室や開催地チームとの親善試合などが行われる催し「宝くじスポーツフェア ドリーム・ベースボール」が、サン・スポーツランドふるかわ野球場で開かれました。
宝くじの社会貢献広報事業として全国各地で行われており、野球の魅力を感じてもらい、普及振興につなげようと開かれているもの。青少年の健全育成、明るいまちづくりを進め、地域社会の発展と住民福祉の向上に寄与することを目的としています。一般財団法人自治総合センターの主催で、県や飛騨市が共催しました。
当日は、元中日ドラゴンズの谷沢健一さんを監督として、張本勲さんや藤田平さん、達川光男さんなど豪華メンバー約20人が来飛。飛騨地域の小中学生約160人を対象に野球教室を行ったり、飛騨市内の社会人野球の有力選手が集った飛騨市選抜チームと親善試合「ドリーム・ゲーム」を行いました。
野球教室の開会式では、谷沢さんが「野球はやはり基本。目で見て耳でよく聞いて、体でたくさん感じ、今日の一日を大事にして次に生かしてほしい」とエールを送り、藤田さんが「どんどん質問して、悩んでいたことなどを講師の先生に聞いて、一つひとつ解決してほしい」と心構えを話しました。また、かつての名選手が子どもたちにピッチングやバッティング、守備などのコツについて手取り足取りアドバイス。軽妙な語り口で指導にあたり、子どもたちも笑顔で練習に励んでいました。
神岡スカイキッズの岡田桜良君は「頭がブレずに真っすぐ投げるというアドバイスが参考になりました。基本が一番大切だと知りました。プロの人に教えてもらって楽しかったし、教えてもらったことを忘れずに野球を続けていこうと思いました」と感想を話しました。
また、古川クラブの宮前嘉元君は「よく『腰を低く』と言われるけど、プロの人からは『あまり低くせず、スムーズに投げれるようにした方がいい』とアドバイスされました。いろんな事を学べました」と話し、「プロの人の打撃は強い当たりですごかった」と称賛していました。
午後からの「ドリーム・ゲーム」の開会式では、都竹市長が「子どもの数は減っていますが、こうしてプロの皆さんと交流できるのは、子供たちに非常に大きな夢を与えられます。チームスポーツが難しくなる中、こうして夢を持てる機会をいただけるのは、『スポーツをしたい』『野球をしたい』という子どもたちが出てくることにもつながる。多くの皆さんに楽しんでいただき、皆さん自身に夢を感じていただき、飛騨市の子どもたちがスポーツに親しむ大きなきっかけになれば」とあいさつしました。試合は10対2でドリームチームの勝利となりました。
また、アトラクションとしてドリームチームと飛騨市選抜の選手によるホームラン競争、サイン入りのバットやグローブ、ボールなどが当たる抽選会も実施。見物に訪れた大勢の人を沸かせました。
本間満さんのサイン入りグローブが当たった古川中学校野球部の岡田絆司君は「すごく嬉しい。家で大事にとっておきます」と満面の笑み。岡田君は野球教室も受講し、「コーチや先生と違う見方や教え方をしていただき、普段と違う体験ができました。練習では基礎を固めることが、強くなるために大切だと分かりました」と話していました。