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熱海市災害現場へ派遣された消防士さんから学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2022年10月24日更新

10月20日(木曜日)古川小学校

古川小学校の5年生児童81人を対象に、総合的な学習の一環として防災講話「消防士さんから学ぶ災害現場と防災」が行われました。
 
昨年7月に起きた熱海市の土石流災害に対し、緊急消防援助隊岐阜県大隊の一員として熱海市へ派遣された、飛騨市消防本部古川消防署北分署の田森拓水消防士長を招き、消防の仕事や熱海市での活動の様子、身近でできる防災の取り組みについて話を聞きました。
 
熱海市の災害対応へは飛騨市から6人が派遣され、田森さんは第1次派遣隊員として7月20日から23日の日程で現地入り。自衛隊や警察、建設業ボランティアの皆さんと手分けし、行方不明者の捜索などに携わりました。
 
講話では、現地で撮影した写真などをスライドで紹介。災害としては局地的なものでも、実際には土砂と一緒に流れ出た樹木が家に突き刺さっていたり、くしゃくしゃになった軽トラックが土砂の中に埋もれているなど、非常に大きな被害となりました。死者27人、行方不明者1人の他、大勢のけが人や避難者など人的被害も大きかったことを説明しました。
 
そうした状況の中、捜索にあたる人は連日午前3時ごろに起きて午前4時に集合、午前5時から夕方5時ごろまで作業にあたり、疲労困憊だったそうです。埋もれた車の中に人がいない場合は、その車の周囲をスコップなどを使って手掘りで掘り進め、人が埋もれていそうな場合は手で泥を掻き出すなど、大変な作業だったことも報告しました。
 
また、南海トラフ地震などの大きな地震がいつ、どこで起きるかは予測できないため、被害を最小限に抑えるための日ごろの備えが大切だと強調。家具の固定や非常食の準備、非常持ち出し袋の用意の他、有事の際の避難場所や避難経路、連絡方法などを調べて家族と話し合っておくことが大切だと呼びかけました。
 
児童からは「ごはんはどれだけ用意すればいいですか」「消防士になったきっかけはなんですか」など質問が寄せられ、田森さんは一つひとつの質問にていねいに答えていました。
 
5年1組の渡邉一晟さんは「静岡で起きたような土砂崩れは、いつ起きるか予測できないので、いつ起きても大丈夫なようにしておかないと巻き込まれてしまうという話が印象に残りました。防災バッグや非常食は準備してないし、テレビとかも固定する金具を付けたりしていないので、家の人に言って、災害が起きても大丈夫なようにしておきたい」と感想を話しました。

講話の様子(1)

講話の様子

講話の様子(2)

講話の様子

講話の様子(3)

講話の様子

講話の様子(4)

講話の様子

講話の様子(5)

講話の様子

講話の様子(6)

講話の様子

講話の様子(7)

講話の様子

講話の様子(8)

講話の様子