11月3日(木曜日)SATOYAMASTAY NINOMACHI(古川町弐之町)
11月1日(火曜日)〜30日(水曜日)は、市の伝承作物「飛騨えごま」の魅力を再発見しようとする「飛騨えごま月間」が開催されています。(飛騨えごまの里推進協議会主催)その一環としてこの日、飛騨えごまを使ったおはぎ「あぶらえおはぎ」作りのワークショップが行われました。
講師は6名の山水女さんです。「薬草をおいしく食べる」をモットーに活動する薬草活用団体で、山水女さんの作るあぶらえおはぎは絶品だと言われています。
家族参加や1人参加など年齢もバラバラな参加者が、3班に分かれて作業を始めます。
えごまを炒る工程では、パチパチ音がしてきたらいい頃合いで、焦がすと美味しくないそう。その香ばしさに参加者も「いい匂いー!」と声を出していました。
する工程では、油が出てこないよう力を入れずにすることがポイント。仕上げに砂糖と塩を混ぜ、丸めたお米に押し付けないようにえごまをまぶして完成です。
山水女さんは「コツを知ってぜひお彼岸などで作ってほしい。余ったえごまはほうれん草やジャガイモに和えても美味しくいただける」と教えていました。
息子2人と参加した渡邉美都さんは、「でき上がったものを食べることはあるが、作るのは初めて。飛騨の伝統を教わって、それをありがたくいただく経験をさせたかった」とのこと。弟の秀晟くん(古川小3)は「作る工程が楽しい」と、兄の一晟くん(古川小5)は最後の感想で「作るには色々な人の苦労があると知った。食べる時はそれを思い出すようにしようと思った」と語っていました。
実家でえごまを育てているという野村幸代さんは「炒り方からすり方まで全部違っていた。今日知れてよかった。早速今年から美味しいおはぎを作るぞ!」ととても嬉しそうでした。
「飛騨えごま月間」の事務局である市食のまちづくり推進課の今井くみ子さんは、「この『飛騨えごま月間』は地元の人に知ってもらうためでもある。食文化を受け継ごうという思いからワークショップを開いた。繋いでいく、繋がることが大切」と飛騨の伝統を残していきたいという思いを語っていました。
あぶらえおはぎ作りは11月26日、道の駅「宙ドーム神岡」でも開催されました。