12月11日(日曜日)喫茶あん
株式会社Edoが主催する中高生のための探究スクール「EdoNewSchool」の来年6月の本格的な開校を前に、プレ開校の一環として3時間コースの講座「マイテーマ発掘コース」を初めて開催しました。
この日の講座は「メニュー開発体験」。「食材」「誰に食べてほしいか」「家では食べられない特別感」など、メニュー開発に欠かせない要素に留意しながら、参加者同士で話し合ってオリジナルのメニューを考案しつつ、そのメニューを実際にプロに作ってもらって試食し、振り返りをするまでの流れを体験するもの。古川町の「喫茶あん」で開かれた同講座には、吉城高校や飛騨高山高校の生徒5人、古川中学校の生徒3人が参加しました。
自己紹介の後、この日の講座を担当する同社の手嶋穂さんが、商品開発やメニュー開発の基礎について講義。身の回りの多くの物が、季節感や食材、ターゲット層、味、器、予算などさまざまな角度から検討された結果、商品として成り立ち、提供されていることも説明しました。同店の大久保朋美さんは、実際に提供しているメニューの開発の成功例や失敗例などを紹介。「分かりやすいメニューだけど特別感があるメニューを心がけています」と同店の特徴を話しました。
参加者はその後、2グループに分かれ、与えられた課題の中から「映えるクリームソーダ」「特製あんこを使ったドリンク」などを選択し、「クリスマス」「食べてほしい人」などのテーマを交えながら、独自のオリジナルメニューを検討。同店で使える食材や調味料などの制限を勘案し、大久保さんや同店スタッフの谷口瑛里香さんから技術面でのアドバイスももらいながらメニュー案を仕上げました。
その後、イラストや文章でメニュー案を発表し、大久保さんと谷口さんに調理を依頼。レモンとシロップを混ぜると色が変化したり、ハート型のイチゴなどの材料を入れて「冬の恋」を表現した「恋するブルークリームソーダ」や、3色白玉やあんこ最中、あぶりマシュマロなどを使って、時間がなくても家族で楽しめるメニュー「手軽に家族で あんこドリンクタイム」の実物が完成しました。形になったメニューがテーブルに届けられると歓声があがり、参加者は写真を撮ったり試食をして振り返りをしました。
手嶋さんは「プロと一緒に考えたメニューを、実際にプロに作ってもらって味わい、考えた商品のイメージと結果が合っていたかを振り返るまでの流れが大事。プロの視点を知ることができるのは大きな体験だと思います。また、一連の工程の中で、自分が一番ワクワクドキドキした瞬間に気づくことで、自分に合った『マイテーマ』を見つけてくれたら」と話していました。