12月17日(土曜日) 古川町公民館・神岡町公民館
飛騨の伝統正月飾りである「花もち飾り」作り講座が今年も開催され、11名が参加しました。
花もちを付ける枝は市の木であるブナを使用します。講師の中谷和司さんによると、ブナは切ったばかりでは柔らかいため餅を付けると垂れてしまい、枯れると折れやすいので、2か月しっかり乾燥させたものを使用するといいそうです。枝をカットし見た目を整えて、花もちを付ける土台ができたらここから花もち作りになります。
米粉の入った袋に水を入れ混ぜます。柔らかさは天ぷら用の衣くらいにするといいそうです。袋に入ったままの状態で軽く伸ばし、レンジで1分、反対側にしてさらに1分温めます。よく揉み込むことで餅に近づき、枝に付けて時間が経ってもひび割れしにくくなるとのこと。出来上がったら米粉を丸めて枝の下から上に向かって花もちを付けていきます。
次に赤色の花もちを作ります。米粉300gに対し食紅を耳かき1杯程度入れるとちょうどいい色合いになるそうです。
講座終盤になると、参加者それぞれ大きさや形が異なり個性豊かな花もち飾りが出来上がってきました。「枝先はこの付け方でよかったかな?」「花もちと花もちの間にもう少し隙間を作ればよかった!」など色々な声が挙がっていました。
今回参加した神岡町在住の阪下多佳子さんは、「今まで親戚で餅をついて作っていたけれど結構大変だった。今回の講座で米粉を使うと聞いて、餅をつかなくてもできるならと思って参加した。家でも作ってみたい」と話していました。
主催者の市教育委員会生涯学習課 山本哲夫さんは「毎年恒例の講座で今までは餅をつくところから行っていたが、今年は米粉を使った。米粉を水で溶かしレンジで温めるだけで簡単にできるので、是非家庭でも作ってほしい」と語っていました。
飛騨の伝統を守りつつ、今の時代に合わせて簡単に作れるようになった花もち飾り。正月に向けて家族と一緒に作ってはいかがでしょうか。