12月18日(日曜日)古川町公民館・神岡町公民館
12月の飛騨市公民館講座の一つ、「ミニ門松を作ろう」が古川町公民館と神岡町公民館で行われました。
公民館講座は、生活に密着した身近な物事をテーマに、生涯学習の一環として市民の皆さんに幅広く学んでいただくもの。今回は、新年を迎えるにあたって「歳神様」を迎えるため、家の門前などに立てる正月飾り「門松」作りを体験し、日本の伝統文化の継承につなげようと開かれました。
毎年恒例の人気講座で、今年も定員を超える応募があり、古川会場に10人、神岡会場に5人が参加。植木職人である古川町の林賢司さんが講師となり、高さ50cmほどの小ぶりなミニ門松作りに挑戦しました。
最初に、のこぎりで竹を切ることから始めました。林さんは、竹の節の部分をまたぐように斜めに切ると、切り口が笑っている口のように見えて縁起がいいと説明。参加者は慣れない手つきながらも、真剣な表情でのこぎりを振るいました。
その後、わら縄を巻いて飾り付けたペール缶に砂を入れ、3本まとめて縄で縛った竹を立てました。林さんは、竹の上下を見分けるコツを指導したり、「一番大きくて立派な竹が上に来るようにして」「1対のものを作るので、左右対称になるように考えて作って」などとアドバイス。立てた竹の周りには松や葉牡丹をバランス良く配置し、最後に獅子舞や羽子板などのマスコットが付いたピックをあしらって完成させました。参加者は、思い思いに仕上がったミニ門松を前にして満足気な様子でした。
友人に誘われて初めて参加したという古川町の谷口桂子さんは「結構面白かったので参加して良かったです。竹を切ったり缶に縄を巻く作業が大変で、汗をかきましたが、立派なものが出来ました。玄関先に飾ります」と話していました。