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大学の研究者と地元住民らが合同で消火栓の取り扱いを学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2022年12月8日更新

12月7日(水曜日)東京大学宇宙線研究所宿泊棟周辺

神岡町東茂住にある東京大学宇宙線研究所宿泊棟と、飛騨市消防団神岡方面隊第4分団第1部管轄の東茂住消防団器具庫の周辺で、東京大学や東北大学の研究者、地域住民、消防団員や消防署員などによる消火栓の取り扱い訓練が行われました。
  
東茂住地区は、同地区を管轄する神岡消防署から約13キロ離れており、通報から消防車が到着するまでに15分程度の時間がかかる地域。高齢化や人口減少により地域の消防団員の確保や自主防災組織の強化が難しく、地域外へ勤務する団員もいるため日中の消防団活動も困難となっています。そのため、消火活動にとってもっとも重要な初期消火や延焼制御などが遅くなってしまう可能性が指摘されています。
  
こうした防災力の低下を補い、「共助」による地域防災力の向上を図ろうと、同地域内にある各大学の研究者などの協力を得て、地域住民と連携した自主防災組織の強化を進めているところです。今回は、初期消火に必要な消火栓の取り扱いについて皆さんに学んでもらおうと、大学と地域住民、同消防団、神岡消防署が合同で訓練を実施しました。
  
この日は、大学の研究者や地域住民など約40人の他、消防団員5人と消防署員3人が参加しました。分団長の八崎誠さんらが消火栓やホースの扱い方、放水の際のコツなどについて実演を交えながら指導。特に若手研究者らが率先して訓練に参加し、専用の器具を使って消火栓から水を出す方法やホースの取り付け方などを学んだ後、実際に放水を体験していました。
  
放水を体験した兼村侑希さんは「貴重な体験でした。これから火事にあった時も対応できるようになったと思うので嬉しかったです。放水は不安でしたが、思ったより力を入れずに済んだので大丈夫でした」と感想を話していました。
  
八崎分団長は「富山県境から西漆山までと活動範囲が広いのですが、団員が10人と支援団員が5人であり人員が少なく、また日中は仕事もあるため活動は難しいです。団員の確保も困難な中、地域にある研究施設にいらっしゃる学生さん、研究者や職員の皆さんの力をお借りしたい。消防活動について一から教え、いざという時に初期消火ができるようにしたいと考えました。まずは興味を持っていただくところから始めたい」と意気込みを話しました。
  
訓練後、神岡消防署の蒔田真也署長は「初期消火には地元の皆さんの協力が必要不可欠。大学と地元が一緒に訓練をできたのは、防災力を上げるのに大変良い機会でした。引き続き連携しながら、住民の皆さんが安心できる生活を迎えられるようにしていきたい」と話していました。

訓練の様子(1)

訓練の様子

訓練の様子(2)

訓練の様子

訓練の様子(3)

訓練の様子

訓練の様子(4)

訓練の様子

訓練の様子(5)

訓練の様子

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訓練の様子

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訓練の様子

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訓練の様子

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訓練の様子

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訓練の様子

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訓練の様子

訓練の様子(13)

訓練の様子