12月9日(金曜日)古川消防署
飛騨市消防本部古川消防署ではこれまで14年間にわたって稼働した救急車を更新し、今回初めてウイルスによる感染対策が施された高規格救急車を導入。隊員の安全性が向上し、患者の観察や処置なども容易に行えるようになりました。
今回導入した感染対策用の資器材としては患者が横たわる担架の簡易アイソレーターを始め、搬送患者が残す付着菌やウイルスから救急隊員を守るためのオゾンガス発生装置(室内除菌脱臭装置)、運転席と後部スペースの間仕切りなどで、このほか心筋梗塞や狭心症の症状を早期に発見できる誘導心電図も導入しています。また、新しい車両(トヨタ製ガソリン車)には追突防止機能や車線はみ出しアラームなども搭載し、安全機能にも配慮されています。
同消防署消防課によると、感染防止が施されていない従来の救急車では後部スペースに横たわる患者の周囲をビニールシートで覆って壁を作り、隔離していました。救急係長の竹原惠介さんは「新しい救急車は十分な感染対策が図られているので、今後より安心安全な搬送が可能になります」と話しています。
市消防本部は現在5台の救急車を備えていますが今後順次、感染防止対策を施していくそうです。なお、新型コロナウイルス感染症関連の移送や救急搬送は今年11 月にこれまでで最多の24件を数えました。