4月23日(土曜日) 古川町内
春の山火事予防運動に伴う「消防訓練」が市内でも行われ、23日には古川町の下気多研修センター付近から出火したという想定で古川消防署と地元消防団の合同訓練が実施されました。山火事を想定した訓練は空気が乾燥する春に県下一斉に行われますが、飛騨市では消火活動をより円滑にするため、昨年から消防団もこの訓練に参加しています。
この日、消防署からは19人が参加して指揮隊、消防隊、安全係などに分かれ、それぞれの役割を再確認しました。隊員たちは「白煙が見える」という市民からの119番通報で現場へ駆けつけると、互いに声を掛け合いながら機敏な動作で防火水槽や用水路から送水し、枯草に覆われた斜面に向かって放水していました。一方、地元消防団「古川方面隊」からは隊員32人がポンプ車などで駆けつけ、現地指揮本部からの情報を共有して放水訓練などを行いました。
山火事は広範囲に及ぶため情報収集にはドローンも利用し、消火ホースが届かない場所ではジェットシューター(背負い式消火水のう)を使いますが、隊員たちはこうした訓練にも取り組みました。
訓練後、中畑和也消防長は「連携が取れ、スムーズに訓練を実施できました」と講評した後「雪が解けて野山に出掛けたり、農作業で火入れする機会も増えて火災の危険が高くなりますが、しっかり訓練を積んで有事に備え、消防団との連携もしっかりとって被害の軽減に努めてください」と話しました。また訓練の会場となった24区区長の向川原真郷さんは「日ごろ厳しい訓練を積み重ね、私たちの暮らしを守っていただき心強く思います」と激励しました。
消防訓練はこのほか神岡町と宮川町でも行われました。