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第一線の科学者や作家らがゆる~いトークで楽しいひと時

印刷用ページを表示する掲載日:2022年5月15日更新

5月15日(日曜日) 飛騨市神岡図書館

飛騨市神岡町で研究が進められている重力波研究。観測に用いている大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」の命名委員会のメンバーを務めた各界の著名人が、喫茶店のマスターと常連客という設定でゆる~いトークを繰り広げるという催し「喫茶室かぐら~作家と学者の出会うところ」が、飛騨市神岡図書館で行われました。

とっつきにくい宇宙や各種研究について親しみやすくふれてもらうことで、市内外の皆さんにも興味をもっていただこうと開いた催し。新型コロナウイルス感染症の影響で昨年、一昨年と開催できませんでしたが、今年はパネリストがオンラインで集い、そのトークを生中継で広く配信するなど感染対策を施して実施。3年ぶりの開催となりました。

天文学者で国立天文台上席教授の渡部潤一さんが「マスター」として進行役を務め、芥川賞作家の小川洋子さん、科学ジャーナリストの青野由利さん、東京大学宇宙線研究所重力波観測研究施設長の大橋正健教授らがパネリスト「常連客」として参加。また当日、ノーベル物理学賞受賞者で飛騨市名誉市民でもある梶田隆章さんも飛び入り参加されました。

視聴者から事前に寄せられた質問に答える形でトークが進みました。

「コロナ禍は、研究や作家活動にどのように影響しましたか」の問いに梶田さんは「研究活動にはリモートで出来ることもありますが、現場で実際にやらなければならないことはたくさんあり、大きな影響を受けています。『KAGRA』にも大変厳しい影響を与えています」と回答。小川さんは「50年100年前に書かれた小説に、現代と同じようなパンデミックの状況が描かれており、ある種、未来を予言していることが分かりました。直接的な影響より、今の時代の作家が描いたことが50年100年先の人々に届く可能性があると考えさせられました」などと思いを述べました。

「コロナが終息したらやりたい事は何ですか」の問いには、「終息」がどのような状態を指すのかには議論があるとしながらも、青野さんは「日本は出入国の制限が厳しいですが、今は海を越えたいです」、大橋さんは「東京ではいろんな所へ歩いていける。今は自粛しがちですが、散歩をしたい」などと回答。芥川賞選考会の様子や、宇宙研究とSDGsの現状など幅広い内容の話題で盛り上がり、終始なごやかに会話が進みました。

ライブビューイング会場でトークを聞いた神岡町の田屋文子さんは「なかなかお会いできない方々のお話を聞くことができました。お話がとても楽しくて良かったです」と話していました。

「喫茶室かぐら~作家と学者の出会うところ」スクリーン写真(1)

ライブビューイング会場様子(1)

 

「喫茶室かぐら~作家と学者の出会うところ」スクリーン写真(2)

「喫茶室かぐら~作家と学者の出会うところ」スクリーン写真(2)

ライブビューイング会場様子(1)

ライブビューイング会場様子(1)

 

ライブビューイング会場様子(2)

ライブビューイング会場様子(2)

 

ライブビューイング会場様子(3)

ライブビューイング会場様子(3)

 

「喫茶室かぐら~作家と学者の出会うところ」お知らせポスター

ライブビューイング会場様子④