7月1日(金曜日)・7月2日(土曜日) 道の駅アルプ飛騨古川内
古川町上町の道の駅アルプ飛騨古川内に「飛騨産直市そやな」がこのほど完成し、7月1日に竣工式と内覧会が行われました。
この施設は、飛騨地域の生産者がつくる新鮮野菜や果物の他、日本酒やスイーツ、土産品などの特産品を販売する地場産品市場です。これまで地元の生産者が新鮮野菜などを持ち寄って販売していた旧朝開町農産物直売所が老朽化したことや、道の駅内に場所を確保できたことから新たに建設しました。販売促進のテコ入れも兼ね、コンセプトや体制を一新してのスタートとなりました。
飛騨の広葉樹の森と、そこから生み出されるミネラル分たっぷりの水で育まれた飛騨の美味しい野菜の専門店を目指しています。地元の生産者からの委託販売で朝採れ野菜を扱う他、飛騨産野菜が少なくなる冬期も開いて通年営業とすることから、全国から銘品を集めたり実演販売の人を招いてイベントを開くなど、年間を通したにぎわい創出を行います。
建物は木造平屋建てで、建築面積は326平方メートル。物販スペースの他、厨房室や事務室、作業ヤード、風除室などがあります。物販スペースには、飛騨市産の広葉樹をふんだんに使ってつくられた陳列棚や野菜什器、カウンターなどが設えてあり、広葉樹のまちづくりを進める飛騨市らしい雰囲気を醸し出しています。総事業費は1億3000万円余で、国補助や県森林環境譲与税などを最大限活用しています。
竣工式であいさつに立った都竹市長は「市内の生きがい農家さん、専業農家さんの作物をここで大いに販売すると同時に、加工食品やここで食べていただける物などを総合的に販売していただく。飛騨市の広葉樹の豊かな森から生まれるミネラルたっぷりの水に育てられた、すぐれた農産物をここで紹介し、買っていただいて、多くの皆さんに楽しんでいただきたい」などと話しました。
テープカットの後、関係者などを招いた内覧会があり、建築のコンセプトや扱っている商品の紹介などがありました。施設を運営する地場産市場ひだ合同会社の「トマト店長」こと牧ヶ野芳男さんは「なかなか手に入らないセレクト商品も扱うなど、年間を通じて魅力ある施設にします。県外の人だけでなく、地元の皆さんにもたくさん利用していただき、地元の人の拠りどころになれれば。楽しんだりワクワク感を持っていただける提案をしていきたい」と意欲を語っていました。
竣工式翌日7月2日にはオープン初日を迎えました。午前8時には、開店を待っていた人がぞくぞくと入店し、道の駅の利用者や地元住民など大勢の人でにぎわいました。
飛騨地域へよく遊びに来るという中津川市の三尾進さんは「トマトなどの野菜や高山ラーメンなどを買いました。品揃えが良いし、建物も良い感じでした」、高山市から訪れたという森陽子さんは「地元の物がたくさん。美味しそうなもの、旬の野菜があって、いいなと思いました。建物も木の感じがして、きれいな印象でした」と話していました。
会場では、愛媛・宇和島じゃこ天の実演販売、河合町の薬草茶の試飲やメナモミ苗の配布、飛騨の広葉樹カードラリーなどもあり、オープンを盛り上げました。