7月13日(水曜日)神岡小学校
飛騨神岡高校文芸部の部員たちによる「俳句講座」が行われました。
小学5年生41人を対象に「日常を十七音で」という俳句の入門ともいえる講座を行いました。訪れた部員は6人で、最初に「俳句の楽しさを知ろう」をテーマに作成したプリントを児童たちに配って講話を行いました。
内容は俳句の音数や季語に関することで、「チューリップは何音ですか?」などとクイズ形式で教えました。この後、児童たちは6チームに分かれて実際に俳句を作りました。季語を入れた本格的な俳句づくりはこの日が初めてです。
最初に「夏休みになったら海に行きたい」「スイカを食べたい」など思いついたことをメモして、その後、さまざまな季語が一覧できる絵の中から季語を選んで作りました。完成した俳句は各チームで1つ代表作を選んで皆の前で発表しました。
「雲みては時間流れる風すずし」。この句を詠んだ児童は教室の窓から雲を眺め、思いついたことを表現したそうです。このほかにも「扇風機アーと言って宇宙人」のような大人ではなかなか思いつかないような作品もありました。
講師を務めた部員の一人、中島咲音さん(2年)は「小学生は感性豊かで発想がおもしろいと思いました。私たちにとっても大変刺激になりました」と話していました。なお、この日児童たちが作った俳句は今夏、飛騨市文化協会が開催する「市俳句大会」に出品するそうです。
同校文芸部は高校生による俳句や短歌の全国大会に何度も出場している強豪で、今年は「短歌甲子園」に出場するそうです。本大会は7月28日から青森県で開かれ、昨年の4位を上回る3位以内の入賞を目指しています。