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書家茂住菁邨さんの講演会が行われました

印刷用ページを表示する掲載日:2022年7月22日更新

7月17日(日曜日)飛騨市文化交流センター

 

古川町出身の書家茂住菁邨さんの講演会が市文化交流センター大ホールで開かれ、市民ら約300人が参加しました。
この講演会は、昨年まで41年間にわたって内閣府の辞令専門職を務められた茂住さんの足跡を振り返る市美術館企画展「茂住菁邨書展」の記念イベントです。演題は「『令和』揮毫の裏側、書の楽しみ方」で、茂住さんは職場で撮影した画像を映し出し、内閣府の紹介やご自身の職務内容、また日展会友を務める書家としての創作活動など、幅広い内容を話されました。
 
茂住さんは在任中、1か月に1,000件以上もの辞令を始め、国民栄誉賞や大相撲などの表彰状、内閣に掲げられているTPP政府対策本部など数々の看板文字を書かれましたが、各省庁の大臣が揮毫する慣わしがある看板の影武者も経験されたそうです。
講演会ではこうした書や執務室の写真なども披露され、また「令和」の揮毫に関しては元号が決まるまで中国唐代の書家・欧陽詢のかい書を何枚も練習したエピソードも写真と一緒に紹介されました。
 
質問コーナーでは「象形文字を書こうと思ったのはなぜ」という問いに、茂住さんは「文字のエネルギーを感じたから。特に力強い文字の線に魅せられ、象形文字で「祭り」を表現してみようなどと遊び心も生まれました」と。このほかにもさまざまな質問が寄せられ「好きな字を書くとほっとできます。デジタル時代ですが、手書きだと心を込めて書きたい時には温かい気持ちが相手によく伝わります。上手に描く必要はありません。書くという姿勢が大切です」などと答えられました。
 
終了後、会場にはサイン会の長い列ができ、列に加わっていた古川町の野村佐知子さんは「象形文字のお話など、茂住先生の文字への熱い思いがよく伝わってきました。感動しました」と笑顔を見せ、愛知県から訪れた彫刻家の石川裕さんは「故郷を離れても飛騨をこよなく愛して見える方ですね。自ら進んでモノを表現する心を持ち続けていて、芸術家としてもご立派です」と話していました。
 
「茂住菁邨書展」は8月21日まで飛騨市美術館で開催中。
月曜休館。時間は9時~17時。入場料一般200円、高校生以下は無料。

講演会の様子(1)

講演会の様子(1)

 

講演会の様子(2)

講演会の様子(2)

 

講演会の様子(3)

講演会の様子(3)

 

講演会の様子(4)

講演会の様子(4)

 

講演会の様子(5)

講演会の様子(5)

 

講演会の様子(6)

講演会の様子(6)

 

講演会の様子(7)

講演会の様子(7)