9月11日(日曜日)市役所
古川町内で開催された「飛騨市薬草フェスティバル」の一環として、「薬草勉強会」が行われました。これは薬草に関する知識を深め、古来どのような形で暮らしに取り入れて来たかを学ぶ勉強会で、午前午後の2回にわたって次のテーマで行いました。
午前は「多彩な植物『クロモジ』~香りと機能と味わいと~」と題して、養命酒製造(株)商品開発センター次長の松見繁さんが講師を務め「薬酒とクロモジのつながりは深く、かつて盛んに研究が行われました」「クロモジは品種によって香り成分が異なり、養命酒は工場がある伊那谷産のオオバクロモジを用います。お茶や染料、生け垣など使われ方は多彩で、よく知られる楊枝(ようじ)は茶人の古田織部が最初に使ったと言われています」などと話していました。
また、クロモジに関する研究成果に関して抗ウイルス作用や抗酸化作用のほか、通常は廃棄してしまう粉末エキスに機能性ポリフェノールが多く含まれる点など最新の知見についても紹介され、参加者には乾燥したクロモジの枝と柑橘系のさわやかな芳香を放つ精油のプレゼントもありました。
会場には市内外から約50人が訪れ、長野県安曇野市から訪れたセラピストの横田貴子さんは「クロモジにアンチエージング作用があることを初めて知りました。いろいろ勉強になりましたし、以前庭にクロモジを植えましたがうまく育たなかったのでポイントを教えてもらいました。もう一度チャレンジしてみようと思います」と笑顔で話していました。