9月21日(水曜日)古川消防署駐車場
総務省消防庁から飛騨市へ無償で貸し付けされている救助用資機材搭載型小型動力ポンプ積載車を有事に有効活用できるよう、同車両が配備されている飛騨市消防団古川方面隊第3分団第2部の団員を対象に、資機材の取扱い訓練を行いました。
この車両は、令和2年度に配備されたもので、人が閉じ込められている車両や、家屋のトタン板などを破壊する機材をはじめ、救命胴衣や応急処置セット、発電機付投光器など、迅速に人命救助をするための機材を積んでいます。
車両が配備された同団員を対象に毎年訓練を行っており、今回で2回目。この日は同分団の8人と古川方面隊本部から4人が参加。飛騨市消防本部の職員5人が指導にあたり、機材を使って訓練用の車両を破壊する訓練を実施しました。参加した団員の皆さんは、資機材の組み立て方や取り扱いのコツ、注意点などのアドバイスを受け、真剣な面持ちで作業に取り組みました。
車両や倒壊した建物などを人力で壊せる「ストライカー」の扱いでは、力を強く加える必要があり、団員の皆さんも大きく振りかぶって力を加え、車両の扉を切断しました。「エンジンカッター」の取り扱いでは、消防本部職員から「曲げずにまっすぐに切って」「火花が出るので、ガソリンやガスが漏れている可能性のある現場では使わないで」などの指導を受けた後、団員一人ひとりが体験。激しく飛び散る火花をものともせず、車両を切断していました。
他に開かなくなってしまった車両のドアをこじ開けたり、窓枠やピラーなどを切断できる「電動式油圧スプレッダー・カッター」も体験。「ドアが急に開いたり、破片が飛び散ったりすることがあるので注意して」などとアドバイスを受け、慎重に訓練をしていました。
参加した同部長の阪上和哉さんは「訓練は2回目ですが、前にやって忘れていたことなどを復習して、良い訓練になりました。反復して訓練し、資機材を使う場面でしっかり使えるようにしたい」と話していました。