9月10日(日) 神岡町公民館、濃飛バス古川・神岡線など
飛騨市内で働く外国人材の皆さんを対象に、公共バスの利用方法やマナーなどを紹介する講習会が行われました。当日は、市内で働く5人の外国人材の方が参加しました。
公共交通機関が発達しておらず、自動車やオートバイなどが暮らしの必需品となりがちな地方では、国内での運転免許を持たない外国人材の皆さんは移動に不便を感じる機会も多くなります。飛騨市では、市内の外国人材の皆さんに、より快適に生活していただくため、公共交通機関の1つである路線バスの利用について分かりやすく学んでいただこうと、バスの乗り方やマナーについての講習会を企画。路線バスの利用促進にもつなげようと、バスの乗車体験も含めた実践的な内容としました。
この日は、名古屋大学大学院環境学研究科の松原光也研究員が、市内の路線バスについて説明する地図や時刻表を示しながら解説。市内の3つに分かれたそれぞれのゾーン内では、どこへ行っても路線バスの乗車料金が1回200円であることや400円で1日乗り放題であること、ゾーンを越えると1回300円になること、高山市など他市へ行く時は別料金であることなどを紹介しました。また、濃飛バスやひだまるバスなどについて、車両やバス停が違うことを写真で示しました。
バス停にバスが来たら、バスの車体の前方や横に表示される行き先を確認したり、運転手に停まるバス停を確認すること、整理券を忘れずに取ること、降りるバス停のアナウンスがあったら降車ボタンを押すこと、事前に両替をしておくことなどのアドバイスもありました。参加者は通訳や市職員からアドバイスを受けながら、時刻表を使う練習も行いました。
また、当日は通訳や関係者と一緒にバスに乗り、神岡町と古川町を往復する練習も行いました。往路は、貸し切りバスに乗って説明を聞きながら、実際に降車ボタンを押したり、アナウンスを聞く体験をしました。目的地である古川町の飛騨産直市「そやな」で見学や買い物をした後、最寄りの「上町」バス停から実際の路線バスに乗車し、神岡町の「西里」バス停までの復路を楽しみました。
坂本土木株式会社総務部の荒木孝司さんは「公共交通を利用して休日などを楽しく過ごせるようになれば」などと話していました。