9月23日(土)まつり広場と市街地一帯
古川の伝統行事「きつね火まつり」が4年ぶりに開かれ、約1万5千人の観光客らで賑わいました。町商工会青年部の皆さんが五穀豊穣や商売繁盛を願い、民話「きつねの嫁入り」を再現して創られた祭りです。花婿・花嫁役には実際に婚約したカップルが抜てきされるとあって、例年、大勢の観光客が見学に訪れます。
今年は全国から5組の応募があり、東京の甲斐貴大さんと芽生さんご夫妻がめでたく選ばれました。建築や木工に携わる貴大さんは仕事の関係で度々古川を訪れるそうです。しっとりした古い町並みと「きつね火まつり」にすっかり魅せられた夫妻は、祭りへの応募を決意。2019年に入籍し「結婚記念に応募を」と思った矢先、コロナ禍に見舞われ、挙式ともども3年続けて中止に。
今年になってようやく祭りに応募し、めでたく花嫁・花婿役に選ばれると「披露宴も兼ねてしまおう」と、この日は親戚や友人も招き、祝福を受けました。人力車に乗ったご夫妻は「今日は沿道からも一日中、祝福の声をかけてもらい、幸せでいっぱいです」と満面の笑みを浮かべていました。
この日は恒例となった「きつねのメイク」も行われ、会場のまつり広場では化粧道具を手にしたスタッフの周りに人だかりができ、食品や特産を販売する「あきんど村」やステージイベントも大盛り上がりでした。
辺りが暗くなり、祭りのクライマックス「嫁入り行列」がまつり広場に到着し「結びの儀」が始まると、布俣県議と都竹市長が「めでた」を披露。太鼓演奏や鏡割りが幻想的雰囲気の中で行われると、ご夫妻は客席から飛び交う祝福に包まれ、カメラのフラッシュを浴びていました。