1月13日(金曜日)吉城高校
来春の就職や進学が決まった総合コースの生徒57人が、高山信用金庫総務部の松山英明副部長から「あいさつ」や「正しい敬語の使い方」などビジネスマナーの基本を学びました。同校では卒業後の進路が決まった生徒たちを対象に社会人として必要な知識を学ぶ「特編実用講座」を行っています。
この日、松山さんは冒頭で『商は笑にして勝なり』という近江商人の格言を生徒たちに贈り、「商いは笑顔が大切、笑顔で商いは成功するという意味ですが、この格言こそがこの教室の結論です。この格言を頭に入れてマナーを勉強してください」と教えました。
最初に「あいさつ」について松山さんは「社会活動はあいさつから始まります」と話し、その作法について『語先後礼』という言葉を紹介。「まず相手の目を見て話し、背筋を伸ばして敬礼することが大切です」「あいさつは会釈や最敬礼などケースに応じて使い分けてください」と話しました。
「正しい敬語の使い方」では尊敬語と謙譲語の使い分けができない人が増えていることを指摘し「社外の人と話す時はたとえ上司といえども尊敬語を使わないように」などと話し、近年の気になる言葉遣いやNG敬語など日本語の乱れに関しても指摘しました。
また、お茶の出し方やタクシーの乗り方、エレベーターの乗り降りなど接客の仕方ひとつでお客様を感動させる秘けつも紹介しました。最後にコロナ禍によるマスク社会について、松山さんは「面談や接客では眉を隠さない方が表情が明るくなります。電話は相手が見えないので声に気を付けてください」と話しました。
受講した伊藤羽那さんは「あいさつや敬語の使い方は授業で習いましたが、今日は知らないことがたくさん学べてよかった。将来きちんと実践できるように今の内から勉強したいです」と話していました。
この特編実用講座は企業や団体などから外部講師を招き「消費者教育講座」や「租税教室」「スーツの着こなし講座」など1月中に計6回行われます。