10月8日(日) ひだ流葉スキー場
ゲレンデ内に設置された1周3.3キロの自然豊かなウオーキングコースを周回して走る「第1回ひだ流葉クロスカントリー2023~北アルプスの大自然を走ろう~」(飛騨流葉数河カントリーウオーク運営委員会、飛騨市教育委員会主催)が、神岡町伏方のひだ流葉スキー場で行われました。
今年6月に同スキー場を起点として「第10回奥飛騨トレイルラン」が開催されましたが、走るスポーツにより広く親しんでもらおうと、距離を短くして秋の大会を企画。小学生も参加できる3.3キロの他、コースを2周する6.6キロ、同じく3周する9.9キロの部門があり、飛騨市や高山市の他、愛知県や大阪府など全国から延べ175人のエントリーがありました。
開会式で、大会長の沖畑康子教育長は「素敵な景観が広がるコース。ぜひ楽しんで1日を過ごして」などとあいさつ。都竹市長も登壇し、「記念すべき第1回目の大会。大勢の皆さんに参加いただき、こんなにうれしいことはありません。大いに楽しんで走って」と呼びかけました。
この日は、北京オリンピック女子マラソンの日本代表選手を務めた中村友梨香さんをゲストに招へい。中村さんは、出場選手に準備体操を指導した後、選手らと一緒にコースを走りました。また、北京パラリンピック冬季競技大会のクロスカントリースキー競技に日本代表選手として出場した神岡町出身の岩本啓吾さんも、この日のために北海道から帰省して一般参加。「寒いので怪我のないよう気をつけ、自然を満喫しながら楽しく走ってきてほしいです」と話し、参加者と一緒にコースを走り、大会に花を添えました。
3.3キロのコースで1番最初にゴールしたのは、高山市の少年サッカークラブチーム「エスティーロ高山FC」に所属している田中幸太さん(中学1年)。「普通のコースと違って路面にでこぼこがあってきつかったし、坂も急だったけれど、一生懸命頑張って走りました」と話していました。また、家族で参加した大阪府の野本浩平さんは「これまでもトレイルランには参加したことがあります。ここは走りやすいし、迷わなくて安全なコースという印象でした。都会に住んでいると、雪のないゲレンデを走る機会はなかなか無く、希少な体験です」などと感想を話しました。
選手らは、スタート直後にある急坂に悪戦苦闘しながらも、走行タイムに向き合いながら懸命に走ったり、仲間としゃべりながら笑顔でゆっくり走るなど、それぞれのペースで取り組んでいました。