3月10日(金曜日)市役所
吉城高校の生徒らが取り組んでいる「ひまわりプロジェクト」の一環で栽培・採取したヒマワリの種を広く配布してほしいと、代表の生徒4人が市役所を訪れ、森田雄一郎企画部長に袋詰めした種を手渡しました。
「ひまわりプロジェクト」は、東日本大震災の被災地である南三陸町の写真家・佐藤信一さんから譲り受けた現地のヒマワリの種を育て、大きく花開いた姿を市民の皆さんに見てもらい、改めて被害の大きさや被災者の現状に思いをはせてもらおうというもの。同校写真部が取り組みをはじめ、今年で10年目を迎えました。昨年度からは写真部の枠を超え、課外活動プログラムとして全校的に取り組んでいるそうです。
昨年は種まきに77人、水やりに30人、種の採取や袋詰めに17人の生徒が参加。6月から花壇の土づくりや種まきをはじめ、当番制で水やりをするなどして丹精込めて育てました。この日は、種の袋詰めや配布作業に関わった生徒を代表し、1年生の高井里奈さんと千原ほのかさん、2年生の石原瑚乃香さんと山下侑奈さんが訪れました。
石原さんは「現地へ行ってボランティアをすることはあまりできないので、このプロジェクトを通して、少しでも被災した方々との関わりを増やしたいと思い、参加しました」、山下さんは「昨年参加して楽しかったので今年も参加しました。吉城高校だからこそできた体験なので、この高校を選んで良かったです。卒業しても家で植物を育てたい」などと思いを話しました。
種を受け取った森田企画部長は「プロジェクトが始まって10年。この後も先輩の意思を継ぎながら、大震災の記憶を風化させないように引き継いでいってください」などと生徒らに声をかけました。
この日は、20粒ほどが入った袋が約120個届けられました。市役所と飛騨市図書館、神岡図書館、まちづくり拠点nodeで配布されます。