5月23日(火曜日)ひだ森のめぐみ
5月の薬草週間の一環として、「ミニ薬草講座」が古川町弐之町の薬草体験施設「ひだ森のめぐみ」で行われ、11人が参加しました。
薬草週間とは、広く薬草を身近に感じてもらおうと毎月、市内の各入浴施設で薬草に関するさまざまな催しを行うものです。5月は河合町の入浴施設ゆぅわ~くはうすで薬草風呂の実施や薬草レシピの配布、薬草商品の販売や野草茶の試飲などが行われました。
この日は、薬草コンシェルジュの山鼻倭文子さんが講師となり、「私たちはなぜ食べるのか?」の講話がありました。山鼻さんは、飛騨市で薬草に関する調査・研究や薬草を活用したまちづくりに尽力された故・村上光太郎さんから学んだ薬草の採り方や、薬効を効果的に体に取り入れるコツ、美味しく食べられる調理法などをアドバイスしました。
人の体にはミネラルが必要ですが、足りない分をサプリメントで補おうとしても、人工的に作られたミネラルは体外へ排出されがちと強調。身近にあるミネラル豊富な薬草を積極的に食べることでミネラルが体に取り込まれ、骨の再生などにもつながると話しました。ヨモギやメナモミ、クズなどの薬草の採り方や薬効なども説明しながら、美味しく食べられる調理法も紹介。山鼻さんは、サルトリイバラを使った手作りの蒸しまんじゅうも振る舞い、参加者はじっくり味わっていました。
高山市上宝町から参加した清水順子さんは「この施設へ立ち寄ったことがあり、薬草のことを知りたくなって参加しました。薬草が、骨を再生するほどミネラルが豊富だとは知りませんでした。飛騨の薬草や野草をもっと勉強して、いっぱい採って活用したいです」と話していました。
山鼻さんは「身近にある薬草の力がすごいということを皆さんに知っていただけたら。私自身が薬草を食べて元気でいることで、薬草の効果を実証していきたいです」と意欲を燃やしていました。