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米コン出品へ向けて美味しいお米作りのコツを学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2023年6月26日更新

6月24日(土曜日)古川町公民館

今年度2回目の「美味しいお米養成講座」(古川町農業改良組合長会主催)が古川町公民館で行われました。

これは、市民の皆さんから「より美味しいお米を育てるにはどうすればいいのか」という声が寄せられたことを受け、令和2年度まで実施された水稲栽培のコツやポイントを農業者に学んでいただく「水稲青空教室」を拡充して企画されたものです。水稲の食味値や反収の向上などを目指すもので、年3回開催を予定しています。また、このうち2回以上受講した人には「飛騨の美味しいお米食味コンクール」への出品費用を上限5千円、また「米・食味分析鑑定コンクール 国際大会」への出品費用は上限1万円までが補助されます。

今回は「病害虫防除および収穫適期を踏まえた美味しいお米の育て方」について飛騨農林事務所農業普及課技術課長補佐の田口和則さん、JAひだ全農岐阜耕種資材施設部肥料農薬課の杉山大樹さんを講師に迎え、今年の水稲栽培の傾向や栽培のコツ、除草剤の効果的な使い方などを学びました。

田口さんは、気象庁発表の気象の傾向や飛騨の水稲栽培の現状を説明し、これから実践すべき作業のコツなどをアドバイスしました。

気象庁によると、今シーズンはエルニーニョ現象の影響で気温が低く、日照時間が少なくなるとの予想でしたが、日本ではその影響が出るまでに少し時間がかかりそうで、春と夏は少し前にあったラニーニャ現象の影響でやや暑く、秋から冬にかけてエルニーニョ現象の影響が出るのではと予想が変化したことを紹介。また、飛騨地域の気温や降水量などのデータを示し、4月後半からは平年並みの気象データとなっているにも関わらず、生育状況はどの品種も草丈が平年より低く、茎数も少ない傾向にあると報告しました。

夏の冷害に注意しながら中干しや水管理をしっかりすることの大切さ、圃場周辺の除草をしっかり行うことでカメムシ被害を軽減すること、適切な時期に収穫することなど、食味値の高い米を栽培するコツをアドバイスしました。

杉山さんは、除草剤の効果的な使い方などを紹介しました。中後期に除草剤をしっかり効かせるため、生えてきた雑草の傾向を把握し、水位を高くして雑草により多くの成分を触れさせること、1週間を目安にしっかり止め水を行うこと、最低3日は足し水を我慢することなどを呼びかけました。

会場には約30人が訪れて講師の話に熱心に耳を傾け、質問していました。昨年からコンクールに出品しているという古川町の船坂清彦さんは「分かりやすくて良かった。今日学んだことを参考に、今年もコンクールに出したいです」と話していました。

 

講座の様子(1)

講座の様子(1)

 

講座の様子(2)

講座の様子(2)

 

講座の様子(3)

講座の様子(3)

 

講座の様子(4)

講座の様子(4)

 

講座の様子(5)

講座の様子(5)

 

講座の様子(6)

講座の様子(6)

 

講座の様子(7)

講座の様子(7)