ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 広報ひだ > 飛騨市の新しい伝承作物に「小無雁かぶら」が認定されました

飛騨市の新しい伝承作物に「小無雁かぶら」が認定されました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年3月7日更新

3月1日(金曜日)市役所

「飛騨市伝承作物認定式」が開かれ、新たに河合町小無雁地区で栽培されている「小無雁かぶら」が伝承作物として認定されました。小無雁かぶらは一般的な赤かぶや、すでに伝承作物に認定されている種蔵紅かぶに比べて小さく、形は一般的な赤かぶに比べるとより丸い球状をしています。

同地区では現在も栽培している山腰冨彌子さんの夫の祖父の代から生産されていたため、少なくとも明治以前より作られていたことが分かっています。昭和の頃には約20軒が漬物など冬場の貴重な食料として栽培したそうです。現在、山腰さんのほか田口理子さんが栽培しています。

この日は飛騨市伝承作物認定委員と活用委員、県中山間農業研究所や飛騨農林事務所の職員ら合わせて10人が訪れ、都竹市長は「他のカブラと形状の異なる新しい物がラインナップに加わりました。今後、新しい調理法を考え、市民だけでなく、観光客にも提供して話題に上るよう努めたい」とあいさつしました。

この後、小無雁かぶらを用いた新たなレシピの報告会と試食会が開かれました。古川町のレストラン「タスパdeシャングリラ」のオーナーシェフ・玉腰正人さんがクリームスープなど3種類のレシピを紹介し、うち「小無雁かぶらと飛騨牛のガリバタ醤油風味」を試食しました。

玉腰シェフによると、レシピはいずれも赤いカブラの色と食感が楽しめるように調理され、「小無雁かぶらと飛騨牛のガリバタ醤油風味」はカブラの歯ごたえと、炒めることで甘みが増した味が楽しめるように工夫したそうです。試食した参加者は料理に舌鼓を打った後「これからも食べる会や店のメニューに加え、伝承作物の大切さやおいしさを広めたいですね」と話していました。

しかし、山腰さんと田口さんはいずれも自家消費分のみの栽培で、今後も生産を続けるかどうは不透明であるため、市では来年度には遺伝資源として種子などを保存する「ジーンバンク」への登録を進める予定です。なお、飛騨市の伝承作物は平成29年の認定制度制定以来、小無雁かぶらで15件になりました。

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(1)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(2)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(3)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(4)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(5)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(6)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(7)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(8)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(9)

伝承作物「小無雁」認定式の様子

飛騨市伝承作物「小無雁」認定式の様子(10)

伝承作物「小無雁」認定式の様子