5月9日(木曜日)市役所
飛騨市経済連合会(牛丸理会長)が市内17事業所に就職した新社会人33人を対象に「地元就職者歓迎の集い」を開き、ビジネスマナーの基本や仲間づくりを目的とするワークショップ行いました。
研修に先立ち、牛丸会長は「経済界は今、デフレ社会を少しずつ脱却し成長経済に向かおうとしています。働き手不足という問題を抱えているので、是非地元に根付いていただき、自己実現のためにがんばってほしい」とあいさつしました。
続いて都竹市長が「横のつながりを大切に新しい可能性を開いてください。それは生涯を通じて大きな財産になります。また、それぞれの事業所の枠を超え“飛騨市”という会社の一員であることを頭に入れ、仕事に厚みを持たせてほしい」とエールを送りました。
集いでは、第1部で講師の遠藤オフィス(岐阜市)代表・遠藤明日香さんがビジネスマナーについて指導。参加者は相手への思いやりや敬意を示す「接遇」と「接客」の違いを学んだ後、「あいさつ」「表情」「身だしなみ」「言葉遣い」「態度」といった5原則を始め、お辞儀などの基本動作、来客時の受付と案内、名刺交換、電話応対など実技を通して学習しました。
遠藤さんは「あいさつ」のポイントとして、ビジネススマイルなど表情のつくり方や相手に届く声で話すこと、まず自分が先にアクションを起こすといった「最強のあいさつ」について教え、身だしなみでは「ダイバーシティーの社会とはいえ、ビジネスシーンでは清潔感や機能性などTpoに応じた身だしなみが大切。おしゃれでなく相手のために整えて」と話しました。
言葉遣いでは「人にものを頼む時は肯定形のアプローチが必要。否定形はハラスメントにつながる恐れもあるので依頼調に改めてください」と話し、また、来客時や電話応対の際は「失礼ですが、恐れ入りますが、お忙しいところといったクッション言葉をどんどん使ってほしい。ビジネスの初めの一歩です」と話していました。
第2部のワークショップでは教育や人づくりに関する事業を展開する(株)Edo(関口祐太代表取締役)が「SDGs de 地方創生」というカードゲームを使ってSDGsの考え方や地方創生に生かす方法を学んだり、参加者同士で交流を深めました。
集いの後、参加者から「あいさつなどマナーの大切がよく理解できた。笑顔でがんばります」「電話応対に自信がなかったが、実技を通して多くのポイントを学び、苦手意識がなくなった」といった声が聞かれ、また、ワークショップでは「情報共有や意見交流の大切さが分かった」「情報開示や役割分担を行い、それぞれ十分に機能を果たすことは社会全体の目標達成にもつながると感じました」といった声が聞かれました。