5月11日(土曜日)宮川町種蔵地区
町の特産で飛騨市伝承作物に指定されているミョウガのオーナー制度を設けている「ふるさと種蔵村」(荒谷勇村長)で、今シーズンも生産活動を開始しました。
この日は地域の活動を支えるヒダスケの皆さんを始め、岐阜大の学生や昨年春景観保全に関する協定を結んだネクスコ中日本とグループ各社の社員など約50人が参加。オーナーの皆さんが栽培する畑の草取りなどに汗を流しました。
最初に、ふるさと種蔵村の副村長を務める岐阜大の高木朗義教授が「種蔵のような地域の景観や暮らしは伝統野菜のミョウガ畑を再生するなど、昔ながらの活動を通して保たれます」と、また講師を務めた中谷節子さんは「種蔵を愛してくれている皆さまの活動は私たちの力になっています。今年も力を貸してください」とあいさつ。
この後、おそろいのTシャツを着たボランティアの皆さんはそれぞれの区画に散らばって、オーナーの皆さんと一緒に顔を出したばかり雑草を根気よく取り除きました。中谷さんは「今年はイノシシが多く、冬の間ミョウガの根を守るため敷いたワラが荒らされてしまいました」と話し、作業の後、丁寧に敷き直していました。
オーナーの一人、金沢市の小林正雄さんは「オーナー3年目ですが、毎年たくさん収穫し、近所にも配って喜ばれています。多くの人の手をお借りし、作業も楽で、楽しませてもらっています」と笑顔。また、ボランティア研修の岐阜大教育学部1年の荒井詩子さんは「地域が過疎化し、衰退してゆくのが悲しいです。研修を通じて活性化にはどういった活動があるのか、また伝統的な農業にも興味があるのでしっかり学びたいと思います」と話されました。
「myみょうが畑プロジェクト」ではこの後、6月半ばにミョウガの間引きと草取り、8月初旬に収穫、11月中旬にはワラ敷などの冬支度が行われます。