市では、薬草のある暮らしをテーマにした全6回の薬草活用講座をスタートしました。令和5年度は、「薬草週間」と題し薬草イベントを定期的に開催し、年間で延べ171名が参加しました。今年度からは、今まで以上に活用方法に特化した講座として、参加者の声を反映させてリニューアルされました。
今回の講座では「春山の幸」をテーマに、里山を散策しながら春の山菜や薬草を収穫し、お茶や天ぷらにして食べる体験を通して、薬草の活用について学びました。この日は、富山県や長野県など市内外から18名が参加しました。
まず、流葉温泉Mプラザ周辺を1時間半ほど散策しました。講師のLib.(りぶぽわん)岡本文さんが、実際に薬草を手に取り説明し、参加者は熱心にメモを取ったりスマートフォンで写真を撮ったりしました。また、イタドリの茎を味わったり、収穫の際にポンッという音が鳴るのを楽しんでいました。
散策後は、コゴミ、フキ、ワサビナなど9種類の薬草料理やサンショウとカキドオシのお茶を飲みながら、処理の仕方や調理の基本を学びました。実際に調理方法を見ながら、5種類の天ぷらを揚げ、出来立ての天ぷらを味わいました。
長野県諏訪郡から参加したご夫婦の伊良原さんは、「ヨモギに興味があって参加しました。実際に見つけて摘んで食べて、一通り出来て良かった。話だけだと忘れそうだけど、冊子にまとめてあったので実践できそう」と感想を話していました。
岡本文さんは、「おいしく調理する方法や調理の基本を伝えて、自分の好みのものを自分の好きなように食べてくれたら嬉しい」と話しました。