5月25日(土曜日)飛騨まんが王国
飛騨まんが王国(宮川町)で「初めてでも描ける!親子で楽しむキャラクターイラスト講座」が開かれ、市内の親子連れら約30人が参加しました。この講座はその道のプロを講師に招き、年数回行われているアカデミック講座です。
今回は大阪市でマンガ・イラストの制作とスクール事業を手掛ける伊藤曦琳(しーりん)さんが講師を務めました。伊藤さんは中国上海生まれで、子供の頃、親と日本に移住。少女漫画との出会いをきっかけに漫画家を志すようになり、中学2年の時、初めてコンクールに入賞。それ以来、大手出版社が主催するコンクールで入賞を重ね、漫画家になる夢を果たされたそうです。
講座では少女漫画に登場するキャラクターの顔をモチーフに、お手本を示しながら描き方のコツを教えました。受講者はお手本にならって思い思いに顔を描きましたが、目や鼻、口など細部になるとペンが進まなくなる人が多く見られました。
描き方のコツは最初に円を描き、その中に縦と横の中心線を引いた後、この円や線に沿って顔の輪郭、目、鼻などを描きます。伊藤さんは「バランスのとり方がむずかしいですが、両目は横のラインを3等分して描き、縦のラインは髪の生え際からあごまでを3等分してまゆ毛と鼻の位置を決めてから描くと簡単です」と教えていました。
また、髪は「線で描くより、束で描くとボリューム感が出ます」と手本を示していました。
受講した神岡中1年の西田幸乃さんは「キャラクターを描くコツがよくわかりました。将来はイラストレーターになりたい」と。また、古川小4年の田中紗和さんは「イラストを描くのが好きでよく描きます。コツが分かり、ますます好きになりました」と笑顔を見せ、母親の由貴さんは「市内にはアニメやイラストの教室がないので、いい機会になりました。将来は絵を描く仕事がしたいようなので、これからも支えてあげようと思います」と話していました。