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県功労者表彰を受賞された中畑雅行教授が都竹市長を訪問

印刷用ページを表示する掲載日:2024年5月29日更新

5月28日(火)市役所

東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設 スーパーカミオカンデ実験代表者の中畑雅行教授が、令和6年度岐阜県功労者表彰を受賞されました。この日は市役所を訪れ、都竹市長に受賞の報告をし、懇談されました。

中畑教授は長野県松本市出身。東京大学を卒業後、同大学院博士課程を修了されました。1982年、修士課程の時に、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊さんの研究室に入り、途中2年半にわたるドイツでの研究の時期もありましたが、延べ40年にわたり神岡鉱山の地下にある研究施設でカミオカンデ実験に尽力されてきました。次世代のニュートリノ観測装置「ハイパーカミオカンデ」計画の推進にも大きく貢献。若手研究者など人材育成にも力を入れておられますが、今年度末で定年を迎えられるとのことです。科学技術の振興・発展に顕著な功労があったとして、今回の受賞となりました。

飛騨市においては、ひだ宇宙科学館カミオカラボの監修協力や、サイエンスカフェなど様々な講演会で講師を務めていただき、学術成果の発信に積極的にご協力いただいています。

懇談では、中畑教授のご尊父が現在の宮川町洞の生まれであることを紹介。「母が亡くなった時に戸籍謄本を調べ、改めて私のルーツは岐阜県にあるのだと確認しました。親父に『岐阜県に尽くしたよ』『俺、頑張ったよ』と報告できます」と笑顔で話しました。

「研究を続けられたのは、飛騨市の皆さんに助けていただいたことが大きい。地元の方の理解とサポートをいただかないと研究は継続できない。カミオカラボも広報で活用させていただいている。行政の方にもいろいろ助けていただいた。私の方こそ感謝したい」と思いを述べました。

都竹市長はお祝いの言葉を述べ、「カミオカンデ実験の研究から、市民はどれだけ元気をもらっていることか。あの研究所があるのとないのとでは、神岡の町は様変わりします。そのくらい存在が大きい。今後も引き続き、いろいろな形で貢献いただきたい」と長年の労をねぎらいました。
また、中畑教授は報道陣からの質問に答え、これまでの研究活動では小柴先生のノーベル賞につながった超新星爆発のデータの解析が特に印象深いと振り返りました。「42年間、休む間もなく走り続けてきた気がします。毎日何かに追われているような日々。でも、それはいろんな成果がどんどんあがって、次のステップが動いて、いろんな人に助けられて、ということ。たぶん他の方はなかなか体験できないだろうというような、充実した42年間だと思っています。これも助けていただいた皆さんのおかげであり、先祖のお導きだと思っています」などと話していました。

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(1)

県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(2)

 県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(3)

政井みねさん銅像除幕式の様子

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(4)

県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(5)

県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(6)

県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問

県功労者表彰受賞 中畑雅行教授訪問の様子(7)

県功労者表彰受賞 中畑教授が訪問