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薬草活用講座「クロモジのある暮らし」が開かれました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年6月11日更新

6月1日(土曜日)朝霧の森
 
市民に密着した薬草の活用を普及しようと、飛騨市は今年度から「薬草活用講座」をスタートしました。今回は、薬草の中でも女性を中心に人気のある「クロモジ」にスポットを当てました。
 
講師は長年、市の薬草事業に携わり、今年4月からLib.(りぶぽわん)を主宰し、薬草活用の普及に務めている岡本文さんです。今回は市内外から約20人が参加し、古川町黒内にある朝霧の森を散策しながら、クロモジなどさまざまな薬草を観察し、岡本さんの解説に耳を傾けました。
 
クロモジ(黒文字)は、若い黄緑色の枝に浮かび上がる黒い斑が文字に見えることから名付けられたそうです。楊枝の材料として知られますが、ほかにも染料や化粧水、お菓子など用途はさまざまです。柑橘系のさわやかな芳香を放つため、コーヒーやお茶、ビールなどに加えた商品も市販されています。
 
森の遊歩道にはクロモジに似たタムシバも自生していますが、クロモジは黒い斑と一か所から出る数枚の長い楕円形の葉で見分けがつきます。タムシバは葉をかむと、キシリトールのような柑橘系の甘みが口いっぱいに広がり、こちらも人気の植物です。
 
森林浴や自然観察を楽しみながら1時間ほど散策した後、一行は森の中の休憩エリアでクロモジ茶や、クロモジにカキドオジ、メナモミ、クワ、スギナ、ドクダミ、ヨモギなどさまざまな薬草をブレンドしたオリジナルブレンドティーの飲み比べを楽しみました。
 
クロモジ茶を試飲した参加者は「やすらぎます。コーヒーにブレンドして飲んでみたい」「品のある味。香りが良く、さわやかな気分になりました♪」などと好評を呼んでいました。この後、岡本さんは「クロモジ茶にメナモミを加えると苦みが増し、スギナは草っぽい味になります。好みの薬草を加えて味わってください」とブレンドティーを勧め、参加者は色や香りなどを確かめた後、ゆっくりと味わっていました。
 
高山市から参加した四ツ嶽優さん(吉城高2年)は「漢方に関心があり、将来は薬剤師になりたいです。身近な所にも健康に良い草がたくさんあることが改めて分かりました」と。
散策中も、試飲を楽しむ時も話をしっかりメモしていた古川町の下村真美さんは「ハーブティーが楽しめる薬草カフェを構想中です。今日はとてもいい勉強ができました。ブレンドティーもいろいろチャレンジしてみたいです」と顔をほころばせていました。
 
また、高山市でサウナ風呂の販売・施工を手掛けている土田勇也さんは「薬草の香りで癒される商品を考えています。今日はいろいろな薬草の匂いを確かめましたが、香りの良さに驚きました。クロモジはリラックス効果抜群ですね」と話していました。

薬草活用講座の様子(1)

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(2)

 薬草活用講座

薬草活用講座の様子(3)

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(4)

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(5)

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(6)

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(7)

薬草活用講座

クロモジブレンド茶

薬草活用講座

薬草活用講座の様子(8)

薬草活用講座

クロモジの葉っぱ

薬草活用講座