6月5日(水曜日)町内一帯
関西電力打保ダムは令和5年5月から河川維持流量の放流を始めました。これは動植物の生息など自然環境や水質、景観などを良好に保つため、国のガイドラインに沿って実施されたものです。
しかし、8~10月はアユの「刺し網漁」の漁期になるため、漁協の要望に応えて放水量(河川維持流量の放流)を抑制することになりました。
今回の河川環境調査は、この放水量抑制による自然環境などへの影響を調べるため実施されたものです。この日は漁協や市関係者、調査員らが集まり、坂上発電所放水口対岸など3か所で水質調査のための採水が行われました。
河川環境調査はこのほか放流量や水面水深計測、魚類調査など、今後5年間にわたって高原川との合流点まで行い、検証されます。
アユの刺し網漁は川を遮るように網を張って魚を捕獲する漁で、たいまつを焚いた舟で行う「夜川網漁」は夏の風物詩にもなっています。しかし、河川維持流量に基づいて放流が行われると水量や流速が増すばかりか、網のこう配が大きく傾いて漁ができなくなるため、漁協では漁期の放流を差し控えるよう要望していました。
今回の河川環境調査は初年度に当たるため、来年12月に検討会を開いて今後の進め方についてさらに確認する予定です。