6月5日(水曜日)市役所
人気のネット通販をやってみたい人のため、市が「ネットショップのはじめ方と育て方」と題した初心者向け講座を開きました。講師は古川町でネット通販を手掛ける(株)ヒダカラ代表の舩坂康祐さんです。
ネット通販は全国で450万店舗が利用し、その規模は“13兆円市場”といわれるほど急成長を遂げました。舩坂さんは「市場全体で年10パーセントの伸び、特にコロナ禍下で急成長しました。ネットショップはやり方ひとつでまだまだ伸びます。是非参入してください」と、受講者の食指を誘いました。
舩坂さんは大学卒業後、ネット通販大手の楽天グループ(株)に入社し商才を磨きました。講座では、ネット通販を楽天やアマゾンのような「モール型」と「自社サイト型」という2つのパターンに分けて集客方法やシステムの構築、コストの違いなど自社の取り組みを交えながら解説。
商品検索でたどり着く「モール型」と違い、「自社サイト型」は膨大な数の店の中から自社にたどり着いてもらわなければならないため、舩坂さんは「父の日」をキーワードに中年太りも気にならないあっさり系のラーメンセットを「細打ち生麺6種12食」の商品名で販売、また、おつまみや総菜、ご飯のお供を詰め合わせにした「飛騨名物堪能セット」を検索できるようにした事例を紹介しました。
また、自らの体験を基に「売り上げの方程式」や「集客」「入り口商品とお店の育て方」などについても紹介。ネット通販で最もむずかしいとされる集客方法に関して、舩坂さんは店で扱う上位2割の商品で8割を売り上げる「ニッパチの法則」を示して入り口商品を育てる大切さや、利益率を落としてでも付加価値を付け、その商品のリピーターになってもらう入り口商品の作り方などを示しました。
古川町の中嶋誠也・七海さん夫妻は「将来、ネットショップを始めたいと参加しました。SNSの活用や集客方法の事例、舩坂さんのビジネス感覚などとても勉強になりました」と。また河合町でコーヒー専門店を始めた河村友香里さんは「ネットショップでコーヒー豆の販売を計画していますが、独学ではハードルが高いので参加しました。さまざまな成功例を教えてもらい、入り口商品のことなど売り上げアップのイメージが湧き、参加してよかったです」と話していました。