6月6日(木曜日)旧坂下小学校の宮川
宮川小学校の児童たちが“地域の宝物”として「ふるさと学習」で学んでいるアユの稚魚を放流しました。これは、今月24日に解禁されるアユ釣りに先立ち、宮川下流漁協の放流事業の一環で行われたものです。「釣ってよし、食べてよし」と人気を呼ぶ宮川下流のアユは“清流みやがわ鮎”のブランド名で出荷され、児童たちの大切な教材になっています。
この日、同漁協の森下真次組合長は「宮川には山からたくさんの栄養が流れ込み、アユが大きく育ちます。大きさだけでなく、とてもおいしいと評判です。皆さんが放流する稚アユも秋には大きく、おいしくなります。がんばって放流してください」とあいさつしました。
引き続き、同漁協の長瀬崇参事が宮川のアユにまつわる歴史について「宮川のアユは山で使うナタのように幅があり、手で持てないくらいになるので『ナタベラ鮎』と呼ばれています。昔は富山湾から飛騨までそ上したそうですが、今はダムができたため川を上れず、稚魚を放流しなければいけなくなりました」と話し、児童たちは熱心にメモを取っていました。
この後、琵琶湖からトラックで運ばれた体長11~12センチの稚アユを見せ「琵琶湖では大きく育ちませんが、川に放すとグングン成長します」などと教えていました。児童たちは水槽の魚を入れたバケツを受け取ると河原へ降り、一斉に放流。「バイバイ、元気でね」「大きくなって~」と泳いでゆく魚を目で追っていました。この日児童たちは約300匹を放流しました。
2年生の後藤六花さんは「ピチピチしてかわいかった。初めての川だけど、元気に泳いでくれて良かった」、同じく2年生の松永千尋さんは「楽しかった。元気に育ってほしいと思いました」、5年生の藤戸貴生さんは「小さいのにがんばって泳ぐ姿に感動しました。元気に育ってほしい」、6年生の岡田陽斗さんは「川に入れても最初は泳がなくて心配だったけど、慣れたら元気に泳いでいました」と話していました。