6月9日(日) 船津座
中学生、高校生時代を神岡町で過ごしたギタリストの高村浩二さんや、高村さんが所属した新堀ギターアンサンブルでともに活動したギタリストの足立ゆかりさん、同団体の後輩であるギター重奏団体「DANROK」の皆さん、神岡町に縁のあるバイオリニストの伊藤万桜さん、神岡町在住で幅広い音楽活動を行っている吉木直美さんらによる音楽イベント「ギターの散歩道 in KAMIOKA」が、神岡町の地域交流センター船津座で開催されました。
ギター音楽の魅力を発信し、地域の皆さんにその魅力を身近に感じてもらうことで音楽文化の振興を図ろうと、今回初めて開かれたもの。会場には音楽ファンや地域の皆さんなど大勢が来場し、時に激しく時に優雅に奏でられるメロディーにじっと耳を傾けました。
最初に高村さんがギターの独奏4曲を披露しました。高村さんと同級生である神岡町在住の映画監督、吉木敏博さんが制作した映像を流しながら『ふるさと』も演奏。また、足立さんとギター二重奏で『紫陽花』など2曲を披露しました。
吉木直美さんがピアノの独奏、伊藤さんがバイオリンの独奏を披露した後、『タイスの瞑想曲』『チャルダッシュ』を二重奏で演奏し、会場から盛んに拍手が送られました。「DANROK」の皆さんはオリジナル曲『女郎花』を含む5曲を披露して会場を盛り上げ、アンコール曲の演奏もありました。楽器紹介を交えたり、全員での合奏もあるなど盛りだくさんの内容となりました。演奏後、神岡中学校の生徒から花束の贈呈もありました。
神岡中学校吹奏楽部でフルートを演奏している新家伶美さんは「ギターやバイオリンの演奏を聴く機会はあまりないですが、音がすごくきれいでした。特に二重奏がきれいで圧倒され、『紫陽花』が印象に残りましたし、『チャルダッシュ』もすごくかっこ良かったです。体を使って表現してみえたので、私ももっと自由に体を動かして、音色に体をまかせて吹けたらなと思いました」と感激していました。
神岡町在住の70代男性は「年に1回ぐらいは演奏会を聞きに来るのですが、ギター演奏は初めて。今回も豪華な方が来てみえて演奏が素晴らしかったです。機会があればまた来たいですね」と話していました。
同館を管理運営するHIP有限会社の代表取締役で、高村さんの同級生でもある林五月さんは「音楽活動を通じて音楽の良さと楽しさを広げていきたいという思いで皆さん活動してみえます。私たちもそうした思いを共有して取り組んでいきたい」などと話していました。