6月10日(月曜日)古川町公民館
今年で29回目を迎えた「地区ふれあい集会」の全体会議が開かれました。これは古川町の青少年健全育成活動の一環で、今年度は「大人が変われば子どもも変わる~語り合いから始まる信頼の輪 築こう『地域・家庭』」がテーマです。
全体会議ではこのテーマに沿って、子どもたちを取り巻くさまざまな現状に耳を傾け、ふれあい集会での講話や話題づくりの参考にしてもらうための講演や地区単位の分散会(地区運営会議)が行われました。
開会に先立ち、来賓の飛騨警察署刑事課長兼生活安全課長・伊藤泰爾さんが「青少年の育成はその町の治安に大きく影響します。近年、非行やSNSに起因するトラブルが増えていますが、対話や情報共有を密にして子どもたちを見守ってあげていただきたいと思います」とあいさつ。
続いて市教委の下出尚弘教育長と古川中学校主幹教諭の鈴木希さんによる講演が行われました。
下出教育長は「みんなで育て みんなが育つ 魅力あるまち」と題して講演しました。ふれあい集会の「大人が変われば子どもも変わる…」というテーマに関して「子どもの願いや思いに寄り添って自分が変わることができればとても素敵です」と自身の思いを述べた後、飛騨市学園構想にも触れ、次のように話しました。
「集会など大人が集まる場では子どもたちのことをたくさん話題にし、地域の子はわれわれ地域の大人たちの手で育てるという思いを大切にしてください。それは地域の魅力づくりにもつながるはずです」「大人がどう変わればよいか。これを是非、自分事として捉え、考えてください」と。
また、鈴木教諭は地域の方々に教えていただく田んぼでの学び、好きなことや得意なことを生かして地域に貢献するマイプロジェクトという古川中学校の活動、また従来の指導から支援に重点を置いた考え方や、子どもたちの自主決定を尊重し、子どもたちを支え、寄り添うという教職員の在り方などを紹介した後「地域の方々とのふれあいや学びを通して子どもたちは人との関わり方を学びます。それこそが『古川大好き』という子が育つカギとなります」と結びました。
最後に県青少年育成推進指導員の橋本誠さんがあいさつを述べられ、分散会に移りました。
「地区ふれあい集会」は子どもたちが広い視野を持ち、心身ともに健やかに成長してもらうため、「家庭」「学校」「地域社会」が一体となって教育や地域活動に取り組もうと行われ、町内9地区の青少年育成推進員らが組織する青少年育成推進連絡協議会が運営しています。