6月16日(日曜日)古川町公民館
今年で20回目を迎えた「令和6年度飛騨市少年の主張大会」(飛騨市青少年育成市民会議主催、飛騨市・飛騨市教委共催)が古川町公民館で開かれ、小中学生12名が日ごろ考えている思い、夢や希望を発表しました。
冒頭、下出教育長が「皆さんの先輩たちの成長した姿に触れる度、少年の主張大会で考え、多くの人前で緊張しながら発表したことは、社会人として成長する大きなきっかけになったとつくづく感じます。皆さんにとって、今日という日は忘れられない大切な日になるでしょう。これまで取り組んだ成果を思い切り主張してください」とあいさつしました。
大会では学校推薦による小学生7人、中学生5人が発表。うち中学生のみ「県大会飛騨地区選考会」(7月3日)の審査が行われ、いずれも古川中3年の天木陸哉さんと糸井菫さんが代表に選ばれました。
天木さんは「『消滅可能性自治体』脱却」と題して人口減少が著しい飛騨市の未来を守るため、「自治体任せではなく、住民が一丸となって考えていかなければならない」「(古川中のマイプロ活動を通して)飛騨市の魅力を発信し、仲間とともに、市長や企業に僕たちの考えを伝える活動をしたい」と訴え、充実した補助金制度など飛騨市の魅力を紹介。
「僕にできることは、堂々と話せるという得意を生かし、若者代表として、飛騨市の良さ、住みやすさ、新たなアイデアを、声を大にして伝えることだ。飛騨市の未来のために、人口減少を必ず食い止め、消滅可能性自治体から脱却して見せる」と結びました。
糸井さんは「何度でも立ち上がる」と題して発表。2年生の時、悩みぬいた挙句、学級長に立候補して敗れ「いろんなことがフラッシュバックして頭に浮かび、自分を責めました」と。そして日記を手に取った時、そこには「菫さんならどんな仕事もやり遂げてくれます」と友人のメッセージがたくさん書かれていて「勇気づけられ、前向きにしてくれました」と振り返りました。
そして、体育係を全力でがんばり、後期も終わりに近づいた時「一番頑張ったことを、私は『係の仕事』といえるようになっていました」。「そんな自分に出会えたのは、あのとき落ちたから。あのとき学級長になっていたら、今の私には出会えなかったのかもしれません」と明るく、力強く発表しました。
この後、市教委事務局次長兼学校教育課長の平澤啓介さんが講評し「どの主張にも心に響くキーワードがあり、ワクワクドキドキしながら聴かせてもらいました」と述べました。天木さんの発表では「地域の人とのつながりの中で育まれた飛騨市を大切にしたいという、ふるさとへの思いがよく伝わったこと」。
また、糸井さんの発表では「思い悩んでいたこと、それを懸命に乗り越えようとしていることが痛いほど伝わりました。周りの人たちに支えられながら懸命に自分と向き合い、困難を乗り越えてきた歩みそのものに大変価値があります」と評価していました。
なお、代表のほか次の皆さんが発表しました。
【中学生部門】
大北紫羽(古川中3)「家族のかたち」
北村心美(古川中3)「自分を好きでいること」
新家伶実(神岡中3)「自分らしく生きること」
【小学生部門】
吉澤芽蘭(神岡小6)「人間も動物も平等に幸せに」
仲表依乃里(神岡小6)「『ありがとう』の大切さ」
岡田陽斗(宮川小6)「楽しさ」
板屋紫万(河合小6)「笑顔にするために」
石原颯起(古川西小6)「つながる思い」
松田真星(古川小6)「だれかのためにできること」
下出幸希(古川小6)「飛騨の自然を生かしてほしい」