6月28日(金)古川中体育館
同校では2年生による探究型学習プログラム「職業マイプロ」の一環で、今回初めて「ふるさと職業展」を行いました。生徒たちは地域の多種多様な職業に関する知識や“働く”という学びを、この行事を通じて身につけ、夏休み明けの「職場体験」や、3年生で取り組む探究型学習プログラム「地域貢献」に結びつけるねらいがあります。
「ふるさと職業展」は市内中心に43の企業や事業所、団体などの協力を得て開かれ、体育館にそれぞれのブースを設け、生徒たちがさまざまな職種の人たちと面談します。医師、保育士、介護士、美容師、旅館の若女将、パティシエ、カメラマンなど生徒たちはお気に入りの仕事を4つ選び、各ブースを巡回しました。
面談に先立ち、中村裕幸校長は生徒たちに向けて「ふるさと職業展を通じて飛騨市には魅力的な仕事がたくさんあるということを知り、これからは働くことに関しても目的意識を持って学び、職場体験にも前向きにチャレンジしてほしい。企業の皆様には生徒たちの社会勉強の一つとして捉え、ご協力お願いします」とあいさつしました。
この後、生徒たちは2~3人のグループ単位で各ブースをめぐり、15分ほど面談。事業内容、新しい企画や新商品に関すること、仕事の魅力、やりがいなどの話に耳を傾けた後、質問や感想を述べて学びを深めました。
医薬品関係の企業は薬の成分や製造方法などを説明した後、「化学の好きな人は是非わが社へ」とラブコールを送ると、生徒たちは「職場の雰囲気はどうですか」「コミュニケーション能力は必要ですか」などと質問していました。和洋菓子の小売店では「飛騨の特産を使った菓子の開発や、オーダーメイドの菓子も作るのでやりがいがありますよ」などと店を紹介。生徒たちはお菓子を試食したりして楽しそうに懇談していました。
また、木工関係の企業では「仕事で大切なことは何ですか」と生徒が質問すると、「不良品がないか確認することが大切です。飛騨家具というブランドに傷がつかないようにしなければいけません」と答えていました。
参加した塚腰大雅さんは「1年の時ジュニアパラメディック(救急救命士)について学び、消防士に関心をもちました。人に感謝される仕事でやりがいがありそうだし、職場の人間関係もいいと伺いました」と。山口蔵人さんは「廃棄物処理の仕事に関心を持ちました。市民の日常生活を守り、たくさんの人を幸せにする仕事だと思います」と話していました。