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ボランティアら池ケ原湿原でヨシ刈りに汗~森のコンサートも

印刷用ページを表示する掲載日:2024年7月23日更新

7月13日(土曜日)池ケ原湿原
 
湿原植物の宝庫・池ケ原湿原(宮川町)で繁殖旺盛なヨシの刈り取りが行われ、主催する数河流葉県立自然公園協議会や市観光協会、自然保護ボランティア「森スケ!」の皆さんら約30人が参加しました。
 
同行した池ケ原湿原自然保護センターの岩佐勝美所長によると、広さ約5ヘクタールの広大な池ケ原湿原には、この時期になると白い小花を房状につけるラン科のミズチドリ、ピンク色のビッチュウフウロ、黄色の星形をした花をたくさん咲かせるサクラソウ科のクサレダマ、ノハナショウブやコオニユリなど希少種を含め、たくさんの植物が湿原を彩ります。
 
この日、ボランティアの皆さんは長靴を履いて、鎌を手に湿原に入り、1メートル以上に育ったヨシを次々と刈り取っていました。除去したヨシは一輪車でいったん駐車場まで運び、ほとんどがトラックで処分場まで運ばれます。また、ヨシのほか、遊歩道に繁殖するオオバコなど外来種の除去にも汗を流しました。
 
岩佐所長によると、ヨシは繁殖力旺盛で放置すると3~4メートルにも成長し、多くの植物が死滅します。このため成長期の7、8月には2回にわたり大々的に刈り取りが行われます。また、湿原には外来種も増え続け「生態系が回復するにはまだまだ皆さんの力を借りなければなりません。ミズチドリなどの希少種は外来種を駆除してマウンドができることで群生します」と話していました。
 
作業終了後、同協議会副会長の澤廣市郎さんが「多くの人に参加いただき、予定より広範囲に刈り取ることができました」と労をねぎらい、この後、全員が木陰に集まって横になり、古川町の高橋美津子さんのフルートと国府町の加藤美由紀さんのピアノによる「森のコンサート」で疲れを癒しました。

参加した古川町の田村知子さんと山下佳子さんは「初めて湿原の中に入らせていただき、珍しい昆虫や貴重な花を間近に見られて感動しました。参加者同士の交流も図ることができ、疲れるどころかとても楽しかったです」と笑みを浮かべていました。また、昨年に続き今年も参加された富山県の常深尚さんは「山や植物など自然が好きで、自然保護活動にも関心があります。これだけ広範囲になると作業も大変。管理される方々のご苦労がよく分かりました」と話しました。

なお、オオバコの除去など同様の活動は7月28日に深洞湿原、8月4日には天生湿原でも行われます。

当日の様子​

集合写真
ヨシ刈りの様子
ヨシ刈りの様子​​​
ヨシ刈りの様子ヨシ刈りの様子ヨシ刈りの様子​​​
ヨシ刈りの様子
ヨシ刈り参加者集合写真
森のコンサートの様子​​​森のコンサートの様子
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