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親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」を初開催

印刷用ページを表示する掲載日:2024年7月26日更新

7月25日(木曜日) サービス付き高齢者住宅「森の葉」

夏休み期間を利用して家族みんなで「認知症サポーター」になってもらおうと、古川町のサービス付き高齢者住宅「森の葉」で、小学4~6年生のいる家庭を対象に、親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」が開催されました。

認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人やその家族に対して、自分のできる範囲で手助けをする人のことです。飛騨市では認知症の予防や早期発見に向けた対策をはじめ、認知症の人やその家族が地域で安心して暮らせるよう取り組みを進めています。

飛騨市内には、今年3月の段階で2074人の認知症サポーターがいらっしゃいますが、20~50歳代の働き盛りや子育て世代のサポーターが少ないという現状があります。今回は、こうした世代の人たちにも認知症のことについて学んでもらい、家庭でも認知症について話し合ってもらおうと初めて家族向けの講座を実施し、3家族が参加しました。

この日は、認知症支援推進員の下堂前利子さんが講師となり、「夏休み企画 家族みんなで認知症サポーターになろう」と題して講座を行いました。下堂前さんは「認知症はなぜ起こるのか」「認知症になるとどうなるのか」「認知症の人への接し方」などについて、事例や体験をもとに分かりやすく話しました。

認知症は、加齢とともにかかりやすくなる脳の病気で、時間や日付、場所、身近な人のことが分からなくなり、そこから生じる強い不安や怒り、悲しみから問題行動が起きてくると説明しました。そこで認知症の人に対して怒ったり無視をすると症状が悪化してしまうと強調。認知症の人の気持ちを想像しながら「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」の3つを心がけ、「声をかける時は一人で」「前方から」「穏やかにはっきりした話し方でしゃべり」「しっかり耳を傾けてゆっくり対応する」ことなどを具体的にアドバイスしました。また、子どもにも理解しやすいよう身近な事例をあげ、適切な接し方を考えてもらうクイズもありました。

市の保健師による脳トレ体操「コグニサイズ」もあり、参加者は笑顔で手や足を動かしました。認知症サポーター養成講座を受講したことを証明するカード、認知症のテーマカラーであるオレンジ色の手作りブローチやストラップのプレゼントもありました。

古川町の本田昌美さんは「家族に102歳のおばあちゃんもいるので、夏休みに親子で認知症について一緒に勉強できたらと思い、参加しました。認知症の人についきつく言ってしまうこともあるので、認知症のことを知って優しくしたいと思いました」、娘の美月さんは「飛騨市には高齢の人がたくさんいて、認知症になる可能性が高いので、認知症の人がたくさんいても大丈夫なように、サポーターをたくさん増やすのは大切だなと思いました」と感想を話していました。

当日の様子​

親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子
親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子
親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子
親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子​​

親子で学ぶ「認知症サポーター養成講座」の様子