8月6日(火) 吉城高校
吉城高校の生徒有志が、市内の小学校や国府小学校の5・6年生児童を対象に算数や理科の特別授業を行う「小学生サイエンス教室」を同校で開催しました。
高校生と交流し、楽しみながら理科や算数の授業、実験を体験することで、理数科学に関心を持ってもらうことが目的。高校生自身が授業で学んだことを、小学生にも分かるよう難しい内容をかみくだいて説明するなど、自らの表現力の向上にもつながる取り組みです。
毎年実施して好評を得ている授業で10回目を迎えました。今年は、希望する小学生15人が参加。高校生19人が先生役となり、分かりやすく授業を行ったり、マンツーマンで指導にあたりました。
数学班は「カード当てマジックをしよう!」をテーマに授業を行いました。15枚のトランプの中から相手に1枚を選んでもらった後、その15枚を3つの山に分け、それぞれの山に該当するカードがあるかないかを答えてもらう作業を3回繰り返すことで、当該カードを当てられるというもの。タネ明かしもあり、小学生たちは感心していました。
理科班は「電子ピアノを作ろう!音のヒミツ♡」をテーマに授業を行いました。参加者は、オシロスコープで音の波形を見ながら、振動数を増減することで音の高低が生まれたり、音階によって振動数が決まっていることなどを学びました。また、ボタンを押すとドレミの音階が鳴るマイコン「電子ピアノ」を作ったりしました。
参加した神岡小学校6年生の宮前遥希さんは「トランプのカード当てマジックが一番面白かったです。最初は分からなかったけど、タネを教えてもらってびっくりしました。電子ピアノ作りは、はんだ付けでミスもあったけど完成したので、家で鳴らしてみたいです」と感想を話しました。
指導にあたった同高1年の上杉素輝さんは「最初は緊張しましたが、始めたら子どもたちが楽しそうだったので嬉しかったです。思っていたより、よく理解してくれて良かった」と話していました。