10月6日(日曜日) 河合町ゆぅわ~くはうす
市が主催する今年度の薬草事業「薬草のある暮らし」をテーマにした4回目の講座です。今回は古くから民間薬として用いられている乾燥ヨモギを使い、マッサージオイルなどの作り方を学びました。市内のほか高山、富山、大阪などから15人が参加しました。
講師は宮川町のLib.(りぶぽわん)代表・岡本文さんです。実技に先立ち、岡本さんは「食用のイメージが強いですが、ヨモギ一つでいろいろなことができます」と、古来使われているヨモギの活用法などを紹介。この後、冬に備えて肌荒れや保湿を目的にしたオイルとバーム(軟膏)の作り方を指導しました。
最初に、この夏採取した乾燥ヨモギを油で温め、成分を煮出してマッサージオイルを作りました。バームはこの抽出液に蜜蝋を加えると完成です。
岡本さんは「乾燥ヨモギは干す前に蒸すと早くできます」「ヨモギを煮出す時は繊維が出ないようにやさしく混ぜてください」などとアドバイス。煮出す時は60度くらいをキープし、3~4回に分けて行いますが、この時「温度が下がるとすぐに固まるので、温度調節に気を付けてください」と話していました。
完成すると、参加者は早速手に塗ったり、髪に付けたりして笑顔を見せていました。
高山から参加した森下友貴さんは「ヨモギは体を温めたり、虫刺されや傷にもいいので手放せません。手が荒れやすいので、今回作ったオイルやバウムの出番が増えそうです。使うのが楽しみ」と。
また、古川町の毛受巖さんは「薬草に関心があり、今回初めて参加しました。家の回りには草木がたくさんあるので、これからもいろいろ学び、病気にならない体づくりに努めたいです」と話していました。