10月9日(水曜日) 黒内果樹園
古川西小学校の3年生児童37人が、古川町黒内の黒内果樹園で栽培体験として関わってきたリンゴが収穫時期を迎えたため、同園を訪れて収穫体験や選果場の見学などを行いました。
同校では、総合的な学習の時間の一環で「ふるさと学習」として、3年生児童が地域の果樹園でリンゴの栽培体験を行っています。生産者や農家の皆さんの生の声を聞いたり、現場を訪れて作業を間近に見ることを通して、携わる人々の努力や願いを知ったり、地元に素晴らしい産業があることを知って誇りを持ってもらおうと行っている取り組みです。
児童らが同園を訪問するのは、この日で3回目。初回には、品質が良く大きなリンゴが穫れるよう早い段階で他の小さな実を摘む摘果作業を実施。2回目には、実を保護する袋を外す作業をしたり、世界で1つの「Myリンゴ」を作ろうとリンゴの表面に名前や好きな模様を付けるためのシールを張る作業を行ってきました。
この日は、同園の天木政彦さんが講師となり、「実を引っ張ったりねじったりしても、なかなか取れません。枝の先を持って実を横に引くと簡単に取れます」「来年に実がなる箇所があるので、できるだけ枝を折らず、リンゴの軸から取るようにして」などと収穫の実演をしながらアドバイス。児童らは、枝を折らないよう慎重にリンゴに手を伸ばし、自分のリンゴを手にすると満足そうに笑顔を見せました。
山口菜都さんは「自分の苗字や、顔の模様をデザインしたシールを張りました。模様がちょっと薄くなってしまったけれど、自分が育てたリンゴがとても大きくなっていたので嬉しかったです」、山川はるかさんは「名前の『山』と『川』の文字をデザインしてシールを張りました。文字がはっきりときれいに見えたので嬉しかったし、ここに来て良かったです」と感想を話していました。
収穫体験の後は選果場を見学しました。天木さんは、大きさごとに等級があって手作業や機械を使って仕分けをすることや、色が薄かったり小さめなものも美味しいので、無駄にしないようジュースに加工していることなどを説明。また、2階では専用の段ボールの組み立てなどを行っていることを紹介しました。児童らは、出来上がった段ボールを機具で1階へ送り出す作業を体験し、収穫から選果、梱包など一連の流れを学びました。