10月14日(月曜日)飛騨古川さくら物産館
今年度から学芸員を務める飛騨市教委の木下孔暉さんと保谷里歩さんが展示解説スキルアップのため、初のギャラリートークにチャレンジしました。
新人学芸員が将来の飛騨市を担う人材になるには専門分野を深めるだけでなく、分かりやすく解説するノウハウや幅広い知識を身につけることが欠かせません。そこで市教委文化振興課では関係人口創出のためのヒダスケ!の皆さんの協力を得て、「飛騨古川の戦国武将と山城展」を開催中の街なかポケットミュージアムで新人育成ギャラリートークを行いました。
木下さんと保谷さんは飛騨の山城や戦国武将、発掘された遺構や土器など展示物について30分の持ち時間で解説しました。途中、参加者から「熱い思いがよく伝わった」「初心者には情報量を絞って解説した方がよいのでは」「この土の下にはこんな遺物が残っていたのだと、想像が膨らむような説明がほしかった」といった意見をいただきました。
終了後、ベテラン学芸員の三好清超さんから内容や話し方、満足度などについて講評がありました。三好さんは「どんな人たちが見学に来られているのか頭に入れ、何を伝えるか話の入り口を見極めることが大切」「話しの理解度を把握するため、相手の目を見て話すように」「話はゆっくり、大事な点は『ここを見てください』などと強調することを忘れないで」などと講評しました。
また、ギャラリートークを終えた木下さんは「図を手にして説明すると、視覚的にもより分かりやすくなると思いました。情報量が多過ぎたので、今後、情報を集約して簡潔に解説したい」と、保谷さんは「発掘成果を報告する前に展示内容についてイメージを膨らませてもらうように努めました。出土品を説明する時間が足りなかったので、今後は時間配分に気を付けたい。ところどころ質問を交えるなど、工夫も必要だと思いました」と振り返りました。