10月26日(土曜日)飛騨まんが王国
TVアニメや吹き替えでおなじみのベテラン声優・阿部敦さんと大熊和奏さんによるトークショーが開かれ、県内外から多くのアニメファンが訪れました。
これは、(株)賢プロダクション(東京都)の声優養成所スクールデュオが行う夏季合宿が縁で開かれたものです。会場には全国から抽選で選ばれた80人が来場。拍手と歓声に迎えられた二人は早速、声優になったいきさつなどを掛け合いトークで面白おかしく話しました。
阿部さんは養成所の頃、“落語”の授業があったことを紹介。「話の構成も、演出も独りでこなす落語の勉強はとても大切」と話すと、大熊さんは「貴重な体験ですごく楽しかった」と振り返り、師匠から弟子のお誘いを受けたことを告白。会場の笑いを誘っていました。また、声優という仕事への向き合い方について、大熊さんは「失敗することが大事。鎧を捨て、自分をさらけ出せばいい」と。阿部さんは「仕事が多いので瞬発力が大切」と話し、失敗に関しては「何となく無難にこなすのが一番ダメ。トライ&エラーは人生を送る上でも重要」と話しました。
この後、特別ゲストとして都竹市長も加わり、まんが王国での夏期合宿の思い出、宮川のアユ料理や飛騨牛など食の話などで盛り上がりました。都竹市長は落語を学んだり、歌舞伎の『外郎売』で発声練習していることを知り、自身も河合町の地歌舞伎に出演していると明かしました。「声優は発声練習のほか、技術の習得も大変。声優の奥深さがよく分かりました」と感心して見せると、阿部さんは「歌舞伎だけでなく、是非声優としてデビューを」と切り返し、笑いを誘っていました。最後に今後やってみたいことなど、会場の質問に答えて幕を閉じました。