10月27日(日曜日) 飛騨市文化交流センター
飛騨市内で活躍している伝統芸能団体や文化活動団体が一堂に会し、日ごろの活動の成果を披露する「飛騨市伝統文化オータムフェスティバル」が、飛騨市文化交流センターで開かれました。
この催しは、25年ぶりに岐阜県で開催されている国民文化祭「清流の国ぎふ・文化祭2024」の関連イベントとして企画されたもの。神岡町の藤橋会による『飛騨能・藤橋』や、飛騨市河合町歌舞伎保存会による『飛騨かわい地歌舞伎公演』など伝統芸能の披露や、中学生らによる合唱や吹奏楽の演奏、飛騨市文化協会文化少年部の皆さんによる和太鼓や民踊の披露など、盛りだくさんの内容となりました。
開会セレモニーでは、神岡江戸木遣保存会の皆さんが『木遣唄』を披露して催しに華を添えました。飛騨市河合町歌舞伎保存会の皆さんは、盗賊5人が勢ぞろいして名乗りをあげて見得を切る場面でよく知られる『白波五人男~稲瀬川勢揃いの場』と、恵比寿様のお告げによって釣り竿で美女を釣りあげた大名にあやかろうと同じ釣り竿で挑戦した太郎冠者が醜女を釣り上げてしまうコミカルな『戎詣恋釣針 釣女』を熱演。会場からは盛んに拍手が送られました。
ステージの最後は、古川中学校と神岡中学校の吹奏楽部が合同で演奏。『大いなる約束の大地~チンギス・ハーン』『マツケンサンバⅡ』『銀河鉄道999』の3曲を披露し、大盛況で幕を閉じました。会場では、美術作品の展示や昔の遊びを伝える伝承遊び体験などもあり、大勢の人でにぎわいました。
催しを観覧した都竹市長は「受け継がれてきた芸能文化の伝統と、子どもたちによる新しい文化の息吹の両方を感じられ、飛騨市の文化の新しい方向性が見えて良かったと思います。大勢の皆さんにお越しいただき、にぎわって良かったです」と感想を話していました。