10月31日(木曜日)吉城高校
飛騨市認知症キャラバンメイトが吉城高で「生活と福祉」の授業を選択する3年生16人を対象に「認知症サポーター養成講座」を行いました。これは認知症共生社会の実現を推進すると同時に、将来、福祉職を目指す生徒たちに認知症に関わる仕事を職業選択の一つに加えてもらおうと行われました。
この日は講師を務めた認知症介護指導者で飛騨寿楽園職員の田近康隆さんと3人のスタッフが訪れ、認知症の特性や症状の特徴などを学び、続いて「自分が認知症になった時、どんな暮らしがしたいか」をテーマにグループワークを行いました。
飛騨市は高齢化率が40パーセントを超え、医療・介護現場では専門職の人材確保が喫緊の課題となっています。受講した生徒の多くは看護師やリハビリ職などを目指しているため、キャラバンメイトの皆さんは「今回の講座を通して地域の一員として何ができるか、どんな地域にしたいかを考えてもらえれば」と願っているそうです。
グループワークでは自分が年を取った時を想定し「もし認知症になったらどんな暮らしがしたいか、どうしてもらいたいか」をテーマに意見交換。「家族と一緒に過ごしたい」「旅行に行きたい」「おいしい物をたべたい」などさまざまな声が聞かれました。
千原ほのかさんは「グループワークで多くの希望や意見が出て、お年寄りも“したいこと”はいっぱいあるんだと改めて思いました。これからは困った人に声を掛けてあげるように、お年寄りのしたいことにも気を配り、サポートしてあげたいと思いました」と話していました。
終了後、受講生にはオレンジリングが配布されました。