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ニュートリノ研究の最前線「スーパーカミオカンデ」見学会を開催

印刷用ページを表示する掲載日:2024年11月22日更新

11月2日(土曜日)スーパーカミオカンデ地下実験エリア

世界最大のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ(SK)」が一般公開され、応募者約2300人の中から抽選で選ばれた300人が、日ごろ、研究者しか入ることができない地下実験エリアを見学しました。SKは東大宇宙線研究所が地下1000メートルにある神岡鉱山の廃坑を利用して設けたもので、見学会は2016年からほぼ毎年行っています。

この日は神岡町公民館からバスで12往復して行われました。最初に研究内容の説明があり、純水製造装置などを見学しながら約5万トンの超純水で満たされたタンク上部に移動。観測データを映し出したモニターの前で亀田純 助教から最新の研究内容を学びました。

この後、質問タイムが設けられ、常駐する研究者など研究の実態について質問を受けると「常駐する研究者は約20人で、欧米を含め約120人の研究者が働いています。海外の研究者ともネットワークでつながっています」と話しました。また「ニュートリノが発するチェレンコフ光はどのくらいの頻度で検出されますか」など、研究内容に関する質問もたくさん出ていました。

見学後、先ごろ紫綬褒章を受章されたSK実験代表者の中畑雅行教授とマスコミとの面談も行われ、2027年に観測が始まるハイパーカミオカンデ(HK)について「SKを通じていろいろなことが分かってきているので、HKが完成すれば宇宙が何で生まれたかなど、さまざまな疑問解明に弾みがつきます。今後のSK利用方法に関しては内外の研究者と検討中です」と話しました。

参加した兵庫県の安藤美保さんは「ノーベル賞受賞でニュートリノの存在を知り、気が付いたら観測地まで来ていました。夢に見たドーム型の天井を見て、装置の規模の大きさに驚きました。HK完成が待たれます」と話していました。

当日の様子

見学の様子
見学の様子

 

見学の様子

見学の様子

見学の様子

​​​見学の様子

見学の様子​​