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トークイベント「田中一郎の写真の魅力」が開催されました

印刷用ページを表示する掲載日:2024年11月25日更新

11月3日(日曜日)飛騨市美術館

飛騨を代表する高山出身の写真家・田中一郎(大正3年~平成19年)の写真展「日常をみるまなざし 街・こども・暮らし」に合わせ、飛騨民藝協会理事で雑誌「民藝」編集員・朝倉圭一さん(高山市)と建築家・浅野翼さん(同)が、昭和を切り取った田中作品の魅力を語り合いました。

田中一郎は昭和10年より東京武蔵野写真学校に学び、帰郷後、田中スタジオを開業。戦後間もない頃の庶民の日常の姿を中心に、数多くの写真を残しました。昭和30年代には古川町の写真グループ・きさらぎ会会員の指導にも当たりました。本写真展では「街」「こども」「暮らし」「飛騨古川」の各コーナーに分けて約90点を展示しています。

トークイベントはそれぞれお気に入りの作品をスクリーンに映し「田中さんの作品は生活感にあふれ、カメラの存在を気にしていないかのように、ありのままの姿を捉えるテクニックが実にすばらしい」「子守りや農作業、物を売る人など当時は何かを背負って働く人が多い。どの作品からも人物の意志の強さを感じます」などと評価していました。

作品の一つ、『県社の初午だんご』では「日々忙殺される中、ワイワイ騒ぎ、湧き出る笑いの渦の中にいる母親たち。その傍らで戸惑いを見せる子どもたち。瞬間を切り取った見事な作品です」と。また、1950年代に撮影された『履物を売る少女』では「失われた暮らしの原点を想像させる。モチーフの魅力を切り取る力が実にすばらしい」と話していました。

参加者からは「昔の人は苦労しながら日々懸命に生きたと思うと、胸が熱くなります」「田中さんが残していただいた写真のお陰で、亡き母が生きた時代を追体験したかのよう。母に出会えた気がしました」といった声が聞かれました。

当日の様子

トークイベントの様子
トークイベントの様子

 

トークイベントの様子

トークイベントの様子

トークイベントの様子

​​​トークイベントの様子

トークイベントの様子

​​トークイベントの様子

トークイベントの様子

トークイベントの様子