11月23日(土曜日)古川中学校
本年度から合同練習に取り組んでいる古川中と神岡中の吹奏楽部でつくる「飛騨ジュニアウインドオーケストラ」(部員57人・下嶋七愛部長)が地域の小学生を対象に「楽器体験会」を開きました。両中学校は少子化に伴う部員減少や部活の地域への移行といった課題解決のため、今年4月から合同で練習し、こうした活動にも取り組んでいます。
この体験会は、古川中吹奏楽部が「一人でも多くの小学生に、未来の演奏家を目指してもらおう」とスタート。現在は「地域に元気を届けよう」というマイプロ活動の一環でも取り組まれています。
この日は4月から加わった神岡中の部員9人を含む、全部員が講師などを務め、フルートやトランペットといった従来の楽器を始め、新たに導入したオーボエやコントラバスなど10種類の楽器の音の出し方などを指導しました。
参加した山之村小3年の伊後穂奈美さんはクラリネットに挑戦。「唇を巻いて思い切り吹いて」と教えられてチャレンジすると美しい音が出て大喜び。「去年は音が出なかったのでうれしい」と笑顔を見せていました。また、5年生の姉・那奈美さんはトロンボーンに挑戦し、マウスピースで何度も練習を繰り返していました。「以前は音が出なかったけど、口の形を工夫して、息をたくさん出したら吹けました。将来はトロンボーンかサックスをやってみたい」と満足気に話していました。
また、マリンバを体験した古川西小5年の山口真里奈さんは「音楽会で木琴をたたいたことがあるので、マリンバをやってみたかった。中学生になったら吹奏楽部に入りたい」と話し、ラブコールを送っていた部員たちが拍手を送っていました。
楽器体験会は今年から年3回に増やしました。下嶋部長は「今回もたくさんの小学生が参加してくれました。いい音色を出す子や吹奏楽を好きになってくれた子が増えた気がします。これからも体験会や演奏会に来てもらい、将来はオーケストラの団員になってほしいです」と話していました。