11月23日(土曜日) 神岡町公民館
「未来のコミュニティ研究室」が、飛騨市の魅力を調査・言語化してその良さを可視化しながら広く発信していこうと、神岡町を散策して感じた魅力を写真に収め、その良さを表現する「かるた」作りなどを行う調査イベント「飛騨神岡地域らしさ探し&カルタ作り~神岡町の魅力的なモノ&コト、見つけてみんかな~」が開催されました。
「未来のコミュニティ研究室」は、人口減少先進地である飛騨市を舞台に、山口大学や水産研究教育機構などの研究者や市が協働し、「関係人口」や「人と地域の居心地のいい関係性」「まちの魅力の可視化」などの研究や検証を行う集まりです。
飛騨市を訪れた皆さんから「癒された」「元気になった」という声が多く寄せられることを受け、具体的にどのような点に惹かれたのかや、元気になる要素を探り、可視化してみようと開催されているもの。これまでに古川町で2回開かれており、神岡町では初めて行われました。
この日は、京都府立大学大学院生命環境科学研究科学専攻の准教授である関口達也さんと同学生3人、山口大学国際総合科学部講師の杉野弘明さんと同学生1人が参加して進行役を務め、市内外から飛騨市に魅力を感じている7人が参加しました。
参加者は、神岡町公民館を起点に、お気に入りの場所の写真を撮ったり、なぜその場所に魅力を感じるのか理由も考えながら町歩きを行いました。その後、会場へ戻り、撮りためた中から各人5枚ずつ好きな写真を選りすぐり、かるた作りに挑戦しました。
縦13.1センチ、横9.4センチの無地のかるたに、印刷したお気に入りの写真を張り、ランダムに割り振られた、ひらがなの頭文字をお題にして魅力を表現する言葉を思案し、絵札と読み札を作成。思いにぴったり合う言葉を探そうと悩み、悪戦苦闘する参加者もいました。
作成した後は互いに作品を見せ合い、グループごとに話し合いながら秀作をピックアップ。作品を張り出してコンテストも行い、優秀作を選んで表彰しました。
ベルギー出身で古川町在住のブロム・ペータス・フランソワさんは、同イベントに参加するのも、神岡町を訪れるのも初めてだったそうです。「神岡は、もっと田舎の村のようなところかと思っていましたが、思っていたより『町』でした。でも自然があふれていて、とてもきれい。昔は鉱業が盛んでにぎやかな町だったと調べていましたが、そのなごりを感じました。今は静かな町ですね。かるた作りは面白かったので、またやってみたいです」と感想を話していました。