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田中一郎写真展~東京造形大名誉教授によるギャラリートーク

印刷用ページを表示する掲載日:2024年12月17日更新

11月24日(日曜日)飛騨市美術館

郷土の写真家・田中一郎(1914~2007)の作品展に合わせて、昭和初期から半世紀以上にわたって撮り続けた街角風景など5000枚以上を保管する、柳本尚規東京造形大名誉教授のギャラリートークが開催されました。

柳本さんは日大芸術学部写真学科在学中に写真批評誌『フォト・クリティカ』を創刊。その後も同人誌『PROVOKE』の創刊や、写真批評家としてカメラ雑誌などの執筆に携わっています。東京造形大学では1989年に教授に就任し、後進の指導に当たっています。

本作品展は「日常をみるまなざし~街 こども 暮らし」というサブタイトルで、田中一郎が撮影したスナップ写真を中心に作品約90点と、愛用した機材などを展示。

この日、柳本さんは田中一郎との思い出を紹介した後、作品には被写体の素の姿をありのままに伝えられるスナップ写真が多い理由や、無類の読書家でもあったことからチェーホフやホイットマン、伊藤整らの影響を受け、人や自然に対する愛情豊かな作品が多い点などについて解説しました。

田中一郎が好んだスナップ写真について、柳本さんは「スナップショットは意図しないものまで目に入ってくる。(田中一郎は)目に映るものでなく、写真に写る対象を大切にした作品が多く、すーっと目に入ってきます」と紹介していました。

また、少年時代の思い出がこびりついているという作品『安川をゆく馬』の前で柳本さんは「昔の道路は人も馬も通りました。子どもたちの遊び場にもなっていました。昔の道路は皆で分かち合った社会の象徴の一つです」と話していました。

田中一郎写真展は来年2月2日(日曜日)まで開催中です。

当日の様子

ギャラリートークの様子
ギャラリートークの様子
ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子

​​​​​ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子